乃木坂46久保史緒里:活躍の場を広げる同期に“誇らしさと悔しさ” 「グループ外で戦える人間になりたい」

「塩介と甘実-蕎麦(そば)ができるまで探偵-」に出演している久保史緒里さん
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「塩介と甘実-蕎麦(そば)ができるまで探偵-」に出演している久保史緒里さん

 お笑い芸人のおいでやす小田さん主演で動画配信サービス「Paravi」で独占配信されているドラマ「塩介と甘実-蕎麦(そば)ができるまで探偵-」に出演しているアイドルグループ「乃木坂46」の久保史緒里さん。憧れの乃木坂46に加入して6年。ひとつの夢をかなえた久保さんが、いま抱く夢“お芝居”への思いを聞いた。

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 「塩介と甘実-蕎麦ができるまで探偵-」は、女優の有村架純さんと俳優の中村倫也さんがダブル主演する連続ドラマ「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」(TBS系、金曜午後10時)のオリジナルストーリー。本編で石子(有村さん)と羽男(中村さん)がトラブルを解決する様子にひそかに憧れている塩介(小田さん)が、店を訪れた客の悩みを推理で解決しようと奮闘する……というストーリー。

 久保さんが演じる甘露果也実(あまつゆ・かやみ)、通称“甘実(あまみ)”は、まじめで頭が良く清楚(せいそ)な見た目だが、実は口が悪く毒舌な東大法学部に通う女子大学生。ある日、塩介が働く「そば処 塩崎」を訪れ、塩介とともに客のトラブルを解決すべく推理に参加することになる。

 久保さんと小田さんは、TBS系の朝の帯番組「ラヴィット!」(月~金曜午前8時)などバラエティー番組での共演はあったが、ドラマでは今回が初共演。久保さんは「バラエティー番組とは違う場所でご一緒したいと思っていたので、本当にうれしいです」と話す。

 俳優としての小田さんの姿については「もともと優しい方だとは思っていましたが、勉強になることが多いです。小田さんは自分がしっくりくるまで何回も台本と向き合ったり、(府川亮介)監督と積極的にコミュニケーションをとられています。すごいなと感じますし、見習いたいです」と良い部分をどんどん吸収していきたいという。

 演じている甘実は、口が悪く毒舌な女子大生だが「監督から『甘実はもっと人間くさくていい』と言われたんです。塩介にきつく当たるけど、それは人に興味があるからで、ただツンツンしている女の子ではなく、人間くさい女の子を意識して演じています」と語る。

 「小田さんとのやりとりは本当に楽しいです。塩介と甘実のやりとりを楽しんでいただきたいですし、物語もすごく温かみのある話。良いコンビだなと思っていただけるようにこれからの撮影も頑張っていきたいです」とアピールする。

 ◇“ステージ側”に立つ夢をかなえ…今後の夢は「お芝居をもっと」

 もともと芸能界への憧れがあり、小学生のころからオーディションを受けていたが「全部書類落ちでした」と明かす久保さん。高校受験のために塾にも通っていたが、中学3年生のときに、「乃木坂46 アンダーライブ全国ツアー2016」の山形公演に行き「ステージ側に行きたい」と乃木坂46に加入する夢を強く抱き、オーディションに挑戦。見事に“ステージ側”に立つ夢をつかんだ。

 「乃木坂46に加入する」という夢をかなえてから、約6年が経過した。今の久保さんの夢を聞くと「お芝居をもっともっとやりたいです。グループでの活動やライブはもちろんですが、自分自身の知名度だったり実力はまだまだ足りないと感じています。グループ外で戦える人間になれば、乃木坂46にも還元できることがあると思っています。それと、私はお芝居が好きなんです。いろんな役に挑戦したいです」と役者としてもっと活躍の場を広げたいと話す。

 久保さんと同じ3期生の山下美月さんは、2022年度後期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「舞いあがれ!」への出演が決まっており、与田祐希さんは現在放送中の連続ドラマ「量産型リコ -プラモ女子の人生組み立て記-」(テレビ東京系)で主演を務めている。

 同期の活躍について「すごいなと思います。同じスタートでしたが、どんどん知名度を上げて、乃木坂46を知らない方にも知ってもらっていて。そのような世界に飛び込んで行っているのは同期として誇らしいです」と胸を張る。

 一方で「正直、悔しさもあります」と率直な思いも口にする。「私は休業していた時期もあるので、みんなと比べて足踏みをしていた時期が長く、当時は悔しさを感じていました。でも、その悔しさがあるから、活躍している同期の存在があるからこそ頑張る気持ちがわいてくるんです」と前を向く。

 今年の1月からは、「乃木坂46のオールナイトニッポン」の2代目パーソナリティーに就任した。「任せていただけるのは本当にうれしいです。週に1回、深夜3時までのスケジュールですが仕事をセーブせずにやりたいという意志は伝えています(笑い)」と忙しさも気にしない。

 「ファンの方からは、お芝居の機会が減るのではないかと心配もいただいていますが、私としてはこれをバネにもっともっといろんなところで頑張りたいと思っています」と語る久保さん。さまざまな経験を糧に役者の道を突き進んでいく。

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