石子と羽男:“羽男”中村倫也、最後は父の重圧から解放 視聴者「軽々しくハッピーにまとまらなくて良かった」

連続ドラマ「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」最終回の一場面(C)TBS
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連続ドラマ「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」最終回の一場面(C)TBS

 女優の有村架純さんと俳優の中村倫也さんダブル主演の連続ドラマ「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」(TBS系、金曜午後10時)の最終回が9月16日に放送された。羽男(中村さん)の父・泰助(イッセー尾形さん)が、息子のことを理解するシーンが登場し、視聴者からは「父親の呪縛から自由になれたかな」「羽男先生が父親と本当に話ができてよかった」といった声が寄せられた。

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 泰助は、愛する家族がみんな優秀だと信じ、家族が毎年、誕生日を祝ってくれることに幸せを感じているという役どころ。第3話(7月29日放送)では、「君は天才だよ。今でも変わらない。君はできる子なんだ」と告げるなど、羽男にプレッシャーを与えていた。

 第8話(9月2日放送)でも「そろそろやりたいこともやり尽くしたでしょ? 今の事務所は佳男(羽男)にふさわしい場所じゃないよ。私が頼んで、別のところに話をつけてやる。来週の火曜の午後、時間を作っておきなさい」と一方的に言い渡し、羽男の話を聞こうとしていなかった。

 最終回では、石子(有村さん)と羽男は、綾(山本未來さん)が巻き込まれた不動産投資詐欺と、綿郎(さだまさしさん)が高岡(森下能幸さん)の依頼で追っていた不動産投資詐欺に共通点が多いと気づく。同一グループの犯行では、と考えた2人は、共同で訴えることを綾と高岡に提案。そして羽男が法廷で顔を合わせたのは裁判官の父・泰助だった。

 1回目の口頭弁論では、たじろいでうまく答えられない羽男に泰助はあきれ顔だった。2回目の口頭弁論では証拠を取りそろえることができ、羽男は1回目とは見違えるような答弁を行った。追い詰められた被告側はあっさりと負けを認め、裁判は終了した。

 その後、羽男は泰助に「私は頼りない弁護士なんです。ご覧いただいた通り、動揺もするし、気丈に振る舞えません」というと、泰助は「そうだね。君は優秀ではないね。はっきりいって前回は、見るに堪えなかったよ。残念ながら事務所には紹介できない。今後一切、私は手助けしない。いいね」と告げ、立ち去ろうとする。

 羽男は「はい!」と明るく答え「やっと本当の俺を見てくれた。それがうれしいです」と笑顔に。泰助は「私と理想が違うんだ。君には君のやりたいことがあるんだろう。あるんだろう? 頑張りなさい」と最後はエールを送った。

 SNSでは「羽男が父親から失望されることが逆に救いっていうのは面白かった」「羽男と父親の関係、軽々しくハッピーにまとまるんじゃなくて、本当によかった」などのコメントが上がった。

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