ちむどんどん:「おなかの子大事にしろよ」“ダークサイド”矢作に善の心 視聴者「憎めねえなお前」「いい人なんだよなぁ」

NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」第98回の一場面(C)NHK
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NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」第98回の一場面(C)NHK

 黒島結菜さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ちむどんどん」(総合、月~土曜午前8時ほか)第98回が8月23日に放送された。第97回のラストで、食い逃げ容疑で取り押さえられた、暢子(黒島さん)の先輩料理人・矢作(井之脇海さん)に注目が集まった。

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 かつて、銀座の一流イタリア料理店「アッラ・フォンターナ」で、暢子の先輩料理人として働いていた矢作。ある日突然退職し、姿を消してしまった。その後、自身の経営する店がうまくいかず借金を抱えて、フォンターナを危機に陥れる大騒動を起こした。フォンターナに大迷惑をかけた後は姿を消していたが、鶴見に変わり果てた風貌で現れ、食い逃げ騒動を起こして……というのがこれまでの展開。

 第98回では、矢作の食い逃げ騒動の顛末(てんまつ)が描かれた。「食い逃げ犯」として取り押さえられた矢作。鶴見の沖縄県人会会長の三郎(片岡鶴太郎さん)が何があったのか訳を聞くと、矢作は二人分を食事したが、金を払えず「働いて返す」と弁明したため、店の人たちの怒りを買っていた。

 矢作は、隙(すき)をついて逃げようとする。再度すぐ捕まるが、その時、包丁を落とす。「こいつ、刃物まで持ってやがる!」と包丁を拾われると、「返してくれ!」と絶叫した。

 その後、三郎の取りなしもあり、事態は収拾。矢作は居酒屋「あまゆ」で、暢子や三郎に経緯を説明する。借金取りに追われた矢作は、妻・佳代(藤間爽子さん)とも離婚。日雇いの仕事を転々としていたが、不景気で職にあぶれ「腹が減って、腹が減って……」と弁明した。暢子には、「笑うだろ? 調子のって独立して、みえ張って分不相応な店を構えて。半年も持たねーでこのザマよ」と自嘲気味に語った。

 暢子は、そんな矢作を自身の店にスカウト。妊娠した暢子は、独立開店する自身の沖縄料理店を手伝ってくれる料理人を探していた。暢子は「矢作さんは、うちの求めている料理人の条件を全部満たしています!」と声を掛けるが、矢作は「冗談じゃねぇ! なんでお前の下で。沖縄料理なんて知らねぇし」と毒づく。暢子は諦めず「沖縄料理はうちが教えます!」と言うが、「嫌だね。第一、俺はもう料理人じゃねぇ。料理なんてこりごりだよ!」と「あまゆ」を立ち去る。

 その後を追う暢子と、和彦(宮沢氷魚さん)。すると、矢作は2人に向き直り、「さっきは突き飛ばしたりしてすみませんでした」と頭を下げ、「おなかの子大事にしろよ」と暢子を気遣い、去って行った。

 SNSでは「矢作くん、こじらせてんなあ~」「でも、ちゃんと謝れるやん!」「矢作サァン憎めねえなお前」「こーゆーとこにこの人がホントはいいヤツなんじゃろ?って思ってしまうのよ」「矢作さんいい人なんだよなぁ……」「矢作……切ない……」「食い逃げしたくせに偉そうに出ていくなwwww」「あんな辞め方して、権利書盗んで、食い逃げまでした奴を信頼できる??」といった声が次々に上がっていた。

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