海に眠るダイヤモンド
第2話 スクエアダンス
11月3日(日)放送分
9月25日に最終回を迎える連続ドラマ「新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~」(日本テレビ系、日曜午後10時半)。甲斐谷忍さんのマンガを実写化した本作で、戦国武将のクローンとして生まれた豊臣秀吉を演じているのが、人気グループ「なにわ男子」の西畑大吾さんだ。秀吉役は原作から設定を変え、西畑さんに「寄せた」部分もあったという。西畑さんを起用した背景から「すごくハマった」点、予想以上の反響だったという本多忠勝(阿部亮平)の人気など、今だから話せる裏話を番組関係者に語ってもらった。
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ドラマは、「LIAR GAME」などの甲斐谷さんによるマンガ「新・信長公記~ノブナガくんと私~」(講談社)を、人気グループ「King & Prince」の永瀬廉さん主演で実写化。2122年を舞台に、銀杏高校の特進クラスに集まった織田信長(永瀬さん)ら戦国武将のクローン高校生が、「学園の天下統一」を目指して戦う物語だ。
原作をベースにしながらも、「人は変われるのか」というドラマならではの“新しい軸”を加え、キャラクターの設定やストーリーにもオリジナル要素を盛り込んだ。番組関係者は「もちろん原作へのリスペクトはある中で、ドラマとしては後半にかけて、武将たちの熱い関係がたくさん生まれてくるといいなと考えていました。ぶっ飛んだ設定ではあるのですが、描いているのは努力、友情、成長といったベタなことなんですよね」と話す。
その中で、信長にほれる武将も描いてみることになったという。その役割を務めることになったのが本多忠勝だ。「最初は淡い恋心だったのが、信長のために身を投げ出したりと、最終的に熱いものに変わっていく。また違った形で武将の関係性を描けるのかなと思いました。原作から大きく設定を変えましたが、『自由に作ってください』と言ってくださった甲斐谷先生には本当に感謝しかありません」
そんな本多は、信長にハート形の卵焼きを作ったり、好物の干し柿をプレゼントしたりと“ラブアタック”。屋上で信長と一緒に流しそうめんを楽しむシーンもあった。番組関係者は「序盤は2人の場面が多かったのですが、中盤で一度少なくなって。永瀬さんと阿部さんは、『最近シーンないですよね』と少しさみしそうにしていました」と裏話を明かした。
結果的に、本多から信長への言動が視聴者の間で話題になり、あっという間に注目の的に。番組関係者も「予想以上の反響をいただきました。ここまで本多ファンが出てくるとは思わず、良い意味で裏切られました」と語る。
“恋模様”を描く上では、「やりすぎず、だからといって雑にはしないように」とバランスを意識。演じた阿部さんの力も大きかったといい、「ご自身の優しい人柄がそのまま役に表れていましたし、本当に真っすぐな思いで演じていただいて、それが画面にも反映されていたんじゃないかと。阿部さんのピュアな魅力のおかげです」と称賛した。
第8話では、そんな本多の髪形がハートになる場面が登場。実は阿部さんのアイデアで、現場で生まれたものだったという。番組関係者は「こういうテイストのドラマだからできることでもありましたし、ちょっとしたことですけど、それに気づいてくださる視聴者の方もいて、楽しんでいただけているのかなとうれしかったです」と明かす。
同じように、武将を演じるキャストからはさまざまな提案が飛び出し、制作陣も積極的にそれを取り入れた。例えば、武田信玄は普段は上着を羽織っているが、本気で戦うときはノースリーブ姿に。これは満島真之介さんの考えだった。
第8話で初めて戦った上杉謙信は、争いを避けてきた“義の武将”でありながら、最も楽しそうに戦い、狂気じみたような笑顔も見せた。この振り切りは犬飼貴丈さんによる提案で、番組関係者は「実は覚醒したら……というのと、何より武田と戦えるのがうれしいと思うんですよ、とおっしゃっていて。台本をしっかり読んで、武田との関係性を考えてくれたのかなと思います」と信頼を寄せた。
伊達政宗の眼帯を取る展開も、三浦翔平さんの「どこかで外すこともあるんですかね」という言葉がきっかけになった。「劇中で伊達の過去も描きたいと思っていたので、三浦さんとの会話をヒントに考えました」と話し、「キャストの皆さんからは、本当に良いアイデアをいろいろといただけたと思います」と感謝していた。
戦国武将の中で、豊臣秀吉には人気グループ「なにわ男子」の西畑大吾さんをキャスティング。主演の永瀬さんとはジャニーズ事務所の同期で、関西ジャニーズJr.時代には「なにわ皇子」として同じグループでも活動していた。そんな2人の共演が発表されると、ファンは大盛り上がり。第2話では信長と秀吉の関係性が描かれ、「だいれんだからこそ信長と秀吉が熱く感じる」といった声も上がった。
2人の関係性を知りながらも、番組関係者は「永瀬さんと西畑さんだからというわけではなく、純粋に秀吉を西畑さんに演じていただきたいなというのが強かったです」と起用の背景を明かす。「いろいろな作品を拝見して、お芝居がうまい方だなと思っていました。永瀬さんには陰のある色気を感じていましたが、対照的に西畑さんは陽のイメージ。バラエティーでの姿も見ていて、西畑さんに秀吉をやっていただけたら、跳ねるんじゃないかなと考えました」
秀吉の話し方には、西畑さんの関西弁をそのまま生かすことに。「結果的にすごくハマったと感じていて、あえて関西弁のままにしたことで、より思いが乗っかったような気がします。普段はチャラい雰囲気ですが、大事なポイントで熱く語る場面があって、そのギャップがとてもよかったですね。原作から秀吉の熱さが増していたのは、西畑さんに寄せていた部分だったかもしれません」と語った。
そして、いよいよ迎える最終回では、銀杏高校の総長の正体が理事長・別府ノ守与太郎(柄本明さん)であることが判明。武将たちはそれぞれの思いを抱える中、理事長との最後の戦いに乗り出す。
番組関係者は「10話を通して変わらずに描いているのは、『人は変われるのか』ということ。ドラマの一番のテーマになっているので、武将たちが血にあらがえるのか、どう生きるのかをぜひ見届けていただきたいです」と呼びかけた。
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