ちむどんどん:沖縄料理にあるイタリア料理との共通点 「大胆さ」も特徴? 料理監修語る

NHKの連続テレビ小説「ちむどんどん」に登場する沖縄そば(C)NHK
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NHKの連続テレビ小説「ちむどんどん」に登場する沖縄そば(C)NHK

 黒島結菜さん主演の連続テレビ小説(朝ドラ)「ちむどんどん」(NHK総合、月~土曜午前8時ほか)。黒島さん演じるヒロイン・暢子が、東京のイタリア料理店で修業し、ふるさとの味の沖縄料理店を開業する姿が描かれ、劇中にはこの半年で、数多くの沖縄料理、イタリア料理が登場した。料理監修を担当した夫婦料理ユニット「オカズデザイン」の吉岡秀治さん、知子さんは沖縄で地元料理を学んでから撮影に臨んだというが、料理する中で、沖縄料理とイタリア料理に共通点を見つけたという。

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 「劇中で(原田美枝子さん演じる)房子さんが『イタリアにイタリア料理はない』と言っていましたが、イタリアでは州ごとに料理の文化が違っていて。その土地、その土地の素材を生かした料理を食べる、という文化なんです。沖縄料理を勉強していくうち、地元の食材をとても大切に料理すること、豚を余すことなくいただくことなど、共通点が多いなと感じました」

 沖縄料理とイタリア料理は「素材を大切に生かした料理」という部分も、似ているという。

 「沖縄のイカスミジューシーと、イタリアのイカスミスパゲッティー、どちらもイカスミという普通は捨ててしまうような食材を生かすのも似ていますね。あまり手を入れすぎず、素材のうまみを生かした料理という部分も似ているかもしれません」

 もちろん「違い」もある。

 「イタリアは海に面している州と、山の方の州で料理に使う食材は全く違う。海の食材と山の食材を一緒に使用することはないですが、沖縄料理は……たとえば豚ダシと鰹(かつお)ダシを使う沖縄そばなど、海の食材と山の食材を一緒に使うんです。この『大胆さ』が沖縄料理の特徴なのではないかと思いました」

 ただ、沖縄料理もひとくくりにはできません、と付け加える。「沖縄も島によって、料理の名前や、味付けが若干異なるんです。そこもイタリアとの共通点ですね」と話していた。

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