平野紫耀:「ナチュラルに人を引きつける唯一無二のセンス」 「クロサギ」Pが明かす“俳優力”

連続ドラマ「クロサギ」で主演を務めるKing & Princeの平野紫耀さん(C)TBS
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連続ドラマ「クロサギ」で主演を務めるKing & Princeの平野紫耀さん(C)TBS

 詐欺師同士の頭脳戦を描いたマンガ「クロサギ」シリーズを新たに実写化。連続ドラマ「クロサギ」(TBS系、金曜午後10時)が10月21日にスタートする。本作で主演を務めるのが、人気グループ「King & Prince」の平野紫耀さんだ。平野さんの演技について、ドラマを手がける武田梓プロデューサーは「普段聞かない声、見ない表情と、引き出しの多さに驚かされた」と語る。那須田淳プロデューサーも「唯一無二のセンスを感じる」と絶賛。撮影の裏側から見えてきた、平野さんの持つ“俳優力”とは――。

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 ドラマは、夏原武さん原案の、黒丸さんのマンガが原作。詐欺で家族を失った主人公・黒崎高志郎が、詐欺師をだます詐欺師“クロサギ”となって詐欺師に立ち向かっていく物語だ。黒崎を平野さん、黒崎と出会う検事志望の大学生・吉川氷柱を黒島結菜さん、黒崎に情報を売る詐欺師界のフィクサー・桂木敏夫を三浦友和さんが演じる。

 黒崎は表向きは人当たりの良いごく普通の青年だが、過去の出来事から誰も信じなくなり、他人に頼らずに孤独な人生を送っている。人をだまして金銭を奪う“シロサギ”をターゲットに、“クロサギ”として人生をささげ、父を陥れた詐欺師・御木本(坂東彌十郎さん)をいつか探し出し、「喰(く)らう」ことを目指す「最凶の詐欺師」。

 ◇“詐欺師”黒崎役で“違った顔”使い分け 引き出しの多さに驚き

 「平野さんはこれまでにもいろいろな作品に出演されていますが、黒崎みたいなタイプの役はあまり見たことがないと、私たちもワクワクしながらクランクインを迎えました」と語る武田さん。平野さんが黒崎をどう表現するのか未知数だったが、撮影が始まるとその実力を感じたという。

 「私たちが相対する人によって見せる顔が変わるように、黒崎も氷柱、桂木、ターゲットとそれぞれに見せる顔が違うのですが、黒崎という一人の人間としてそれを使い分ける平野さんの演技がとても上手で。見ていて楽しくなる黒崎になっていると思います」

 武田さんは「ご本人もそうですが、黒崎という役も振り幅がとても広いです。詐欺師に詰め寄るシーンではドスのきいた声も出していて、こんな声が出るんだなと。普段聞かないような声、見ないような表情をされるので、芝居の引き出しの多さに改めて驚かされました」と語る。

 ◇「ナチュラルに人を引きつける」 ドラマPも認める“唯一無二のセンス”

 一方、那須田さんはこんなギャップを明かす。

 「第1話では、黒崎がクロサギとして氷柱の家を訪ねて、おはぎをごちそうになるシーンがあって。平野さんはおはぎを口いっぱいに含んで、リスのようになりながらせりふを話していて、こんな芝居見たことないなと(笑い)。こちらから指示したわけではないのですが、自然とそうなるあたりとか、ナチュラルに人を引きつける芝居をする。唯一無二の俳優センスを感じますし、そこがすごくいいですよね」

 劇中では、詐欺師に近づくため、さまざまな人物を装う黒崎の姿も見どころの一つ。那須田さんはそれに加えて、「黒崎のつらさや切なさなど、感情があふれるようなシーンもあり、平野さんのいろいろな面を楽しむだけでも見応えがあるんじゃないかと感じています」と話し、「きっと視聴者をワクワクさせてくれると思います」と期待を寄せた。

 ◇「気持ちよく見られるものに」 シリアスな現場で光る“座長力”

 シリアスな展開も描かれる本作の撮影では、キャストとスタッフが真剣に話し合うことも多いという。そんな中、「平野さんはみんなを明るく引っ張っていってくれている存在」だと武田さんは平野さんの“座長力”を語る。

 「重みのあるシーンでも、平野さんのおかげで暗くなりすぎないというか。話自体はつらかったり、台本を文字で読んでいるだけだとしんどく感じるエピソードもありますが、平野さんが演じることで気持ちよく見られるものになる。必然的に現場も沈むことがなく、彼の力は大きいと思っています」

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 「皆さんに早く見せたい平野さんばかりで、私たちもうれしさを感じながら毎日現場で過ごしています」と語る武田さん。今回の「クロサギ」で、さまざまな側面からなる平野さんの“俳優力”と新たな魅力が堪能できそうだ。

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