沢口靖子:「科捜研の女」23年目 “集大成”の次に選んだ変貌の道「だいぶハードなテイストになりました」

10月18日スタートの「科捜研の女 2022」で主演を務める沢口靖子さん
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10月18日スタートの「科捜研の女 2022」で主演を務める沢口靖子さん

 女優の沢口靖子さん主演のミステリードラマ「科捜研の女」(テレビ朝日系)。1999年にスタートして現行の連続ドラマの最多シリーズ記録を更新中の人気作だが、10月18日スタートの新シーズンから、より上質の「大人の科学ミステリー」へと変貌を遂げる。「だいぶハードなテイストに変わりました」と語る沢口さん。なぜ23年目にして「変わる」のか? 見どころは? 沢口さんに直接聞いた。

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 ◇話題の「新マリコ」ビジュアル 「皆さんがあっと驚く写真にしたい」

 「科捜研の女」は、京都府警科学捜査研究所(通称・科捜研)の法医学研究員・榊マリコが、現場の遺留品から、同僚たちと事件の真相解明に挑む。Season21まで放送され、昨年はシリーズ初の映画「科捜研の女 -劇場版-」が公開されたことも話題になった。これまで木曜午後8時台の「木曜ミステリー」枠(7月期で終了)で放送されてきたが、新作は10月から新設された火曜午後9時台のドラマ枠で放送される。

 新作の制作発表に、SNSではファンから大きな反響の声が上がった。今年4月7日に放送されたSeason21の最終回が、まるで「科捜研の女」自体が終焉(しゅうえん)するかのような演出だったためだ。「シリーズ23年の集大成」というテロップが表示されたほか、マリコと長年タッグを組む土門薫刑事(内藤剛志さん)や科捜研の仲間たちが謝意を表明。一方のマリコも土門らに対して、そしてお茶の間に感謝を述べる……といった内容だった。

 沢口さんは「また始まると発表したら、たくさんの反響の声をいただいて、うれしい限りです。待ってくださる方がこんなにもいらっしゃるんだと改めて感じ、励みにもなりましたし、皆さんのご期待に応えていかなければと気持ちも引き締まりました」と話す。

 ファンの間で大きく話題となったことがもう一つ、新シーズンのマリコのビジュアルだ。これまでの明るいマリコのビジュアルとは打って変わり、前髪を上げてクールな表情を見せている。「皆さんがあっと驚く写真にしたいというコンセプトで完成しました」という沢口さん。

 「大人の科学ミステリーに生まれ変わるということで、マリコの雰囲気もガラッと変えようと。インナーを黒にして、表情はクールに、かっこいい感じを狙いました。私自身、これからどんなふうに生まれ変わっていくんだろうと、高揚感を抱きながらカメラの前に立たせていただきました」

 ◇変わることと、変わらないこと

 劇中のマリコも服装もシックなテイストに変わるという。沢口さんは「新シーズンのマリコは、よりプロフェッショナルな科学者として描かれます。暗い色の服装で、落ち着いていて凜(りん)とした科学者像を意識しています」と紹介する。

 作品のテイストもガラッと変化。「ビターな結末を迎えるお話もあったりして、だいぶハードなテイストになりました」と話す。では、なぜ23年目にして変貌を遂げる道を選んだのか?

 「放送時間が1時間深くなり、“大人の時間帯”になるということは大きいと思います。また、これまで作品を見たことがないという方たちにも楽しんでいただくためにも、変化は必要だったと思います」

 もちろん全てが変わるわけではなく、「これまで培ってきた軸は大切にしています」という。「マリコの信念と探究心をもって捜査に突き進むところは変わりませんし、マイペースなところは健在(笑い)。科捜研の和気あいあいとした雰囲気も変わりません」と述べた。

 「とにかく1話をぜひ見ていただきたい」と自信を見せる沢口さん。「小池徹平さん演じる新たな科捜研の仲間も加わり、石黒賢さん演じる天才物理学者と対決します。より上質な科学ミステリーとなった『科捜研の女』をぜひ味わってほしい」とアピールした。

 新シーズン「科捜研の女 2022」は初回2時間スペシャルで、10月18日午後8時から放送される。

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