鎌倉殿の13人:苦悩する実朝を千世はどう受け止めた 加藤小夏「彼と一緒に過ごしていく決意が芽生えた」瞬間

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第39回場面カット 苦悩する実朝(柿澤勇人さん)を受け止める千世(加藤小夏さん) (C)NHK
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大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第39回場面カット 苦悩する実朝(柿澤勇人さん)を受け止める千世(加藤小夏さん) (C)NHK

 俳優の小栗旬さんが主演を務めるNHK大河ドラマ鎌倉殿の13人」(総合、日曜午後8時ほか)。10月16日放送の第39回「穏やかな一日」では、源実朝(柿澤勇人さん)の苦悩を受け止める千世(加藤小夏さん)の姿が描かれた。

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 第39回では、いまだ正室・千世との間に世継ぎができない実朝を周囲は心配し、乳母の実衣(宮澤エマさん)は側室を勧めて……というストーリーが展開した。

 千世自身、世継ぎができないことを悩んでおり、実朝と二人きりになった際に「私に、そのお役目がかなわぬのなら、ぜひ側室を」と申し出る。実朝はやんわり拒否し、「あなたが嫌いなわけではないのだ、ウソではない」と説明するが、千世は「では、どうして私からお逃げになるのですか。私の何が気に入らないのですか」と悲しい顔をする。

 すると、実朝は何かを決意した表情で千世の手を握り、声を震わせながら「初めて……人に打ち明ける。私には世継ぎを作ることができないのだ。あなたのせいではない。私は……どうしても、そういう気持ちに……なれない。もっと早く言うべきだった。すまなく思うから、一緒にもいづらかった」と告白する。

 千世は涙を浮かべ、「ずっとお一人で悩んでいらっしゃったのですね、話してくださり、うれしゅうございました」と実朝をそっと抱き締める。実朝が「私には応えてやることが、できない」というと、「それでも構いませぬ」と千世は実朝を離さなかった。

 千世役の加藤さんが同シーンについて語った音声コメントがドラマの公式ツイッターで公開。最初、現場に入るまで、「(千世は)本当にショックを受けるだろうし、受け入れるのにすごく力を使うんじゃないかと思ったんですね、精神的に」と明かしている。

 「けれど、実朝さんの表情だったりお話しされている姿を見て、すんなり受け入れられてしまったというか」と告白。「むしろ本当にせりふにもあったんですけど、話してくれてうれしく感じましたし、さらに私も彼と一緒に過ごしていく決意がちゃんと芽生えたなというふうに演じていて思いました」と振り返った。

 そのほか、千世について「生まれも育ちも本当に高貴なところで、『THEお姫様』なんですけど、そこに全然嫌みを感じないすてきな女性だなっていうふうに思っていて。常にふんわりした雰囲気ではあるんですけど、自分の中にまっすぐ芯のある女性だなと思っています」とコメント。

 演じてみて「やっぱり所作が難しくて。着ているはかまも他の共演者の方とは全然違いますし、歩くときも袴を持っていたりとか、歩き方もとにかく優雅に美しくということをすごく教えていただいているので、いろいろなことを意識しながら所作をするのが難しいですね」と話していた。

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