良いこと悪いこと
第8話 7人目、だーれだ?
12月6日(土)放送分
俳優の小栗旬さんが主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(総合、日曜午後8時ほか)第41回「義盛、お前に罪はない」が10月30日に放送され、鎌倉最大の激戦とされる「和田合戦」と和田義盛(横田栄司さん)の最期が描かれた。源実朝(柿澤勇人さん)の目の前で義盛を討った北条義時(小栗さん)の非道さを責める声がある一方で、実朝が口にした「義盛、お前に罪はない」が、義盛の死の「引き金になった」と考える視聴者もいて、さまざまな意見が飛び交っている。
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第41回では、鎌倉を守るために大江広元(栗原英雄さん)とも共謀し、反北条の旗頭となった和田義盛の転落をもくろむ義時。戦を回避するべく実朝と政子(小池栄子さん)が奔走する中、三浦義村(山本耕史さん)、八田知家(市原隼人さん)ら有力御家人は、義盛の陣営に集い情勢を見定めていた。
そんな中、父・義盛の安否を心配する朝比奈義秀(栄信さん)らが打倒北条を目指して決起。義盛も敵はあくまで北条だと一族にクギを刺し、鎌倉へと出陣する。
激しい市街戦が繰り広げられるも、ここで泰時(坂口健太郎さん)らが活躍。また、義盛に加勢するはずだった西相模の御家人たちが寝返り、幕府勢の勝利が徐々に近づいてくる。ここで義時は実朝に陣頭に立ってもらい、和田勢を降伏させる作戦に出る。
実朝は義時に、義盛の命は取らないことを約束させた上で、説得を買って出る。「俺は羽林(うりん、実朝)のことが憎くてこんなことをしたんじゃねえんだ!」と訴える義盛に、「義盛、お前に罪はない。これからも私に力を貸してくれ。私にはお前がいるのだ」と呼びかける実朝。その言葉に「もったいのうございまする。そのお言葉を聞けただけで満足です!」と感激した義盛は「我こそが鎌倉随一の忠臣じゃ!」と胸を張るも、次の瞬間、義盛に向かって矢が次々と放たれる。
それは義時と示し合わせていた義村らの攻撃で、実朝の「よせ!」の言葉もむなしく、無数の矢が刺さった義盛はその場で壮絶な死を遂げた。
義時は「お分かりか! これが鎌倉殿に取り入ろうとする者の末路にござる!」と自らの正当性を主張。泰時に抱えられ慟哭(どうこく)する実朝を背中に感じながら戦場をあとにする義時の目には光るものがあり……。
SNSでは、だまし討ちした形の義時に対して「義時憎し。なんという主人公だ」「冷酷非道」「これが主人公のやることか」「義時、あそこまでやる必要が? ほんとに倒さなければ、いけなかったのか?」「義時……泣くなら、なんでやるんだよ」といった声が上がった。
その一方で、「『義盛、お前に罪はない』この鎌倉殿のお言葉が皮肉にも義盛の運命を決定してしまったのかな」「義盛を救うためにと発した言葉が、結果的に義盛を殺すトリガーとなってしまったという皮肉」「実朝があの場で口にしてしまったその言葉が義盛の“罪”をつくってしまったって、皮肉にも程がある」「タイトルでもあったこの言葉こそが義盛を殺さねばならぬ理由となった、何という皮肉」「実際には義盛を死に追いやる最後の引き金を引いた『罪』は、実朝のこのせりふそのものなのだ」といった意見や感想も次々と書き込まれた。
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