西村京太郎トラベルミステリー:“2時間ドラマの金字塔”が43年の歴史に幕 12月にファイナル放送 「終着駅シリーズ」も

12月にファイナルを迎える「森村誠一ミステリースペシャル終着駅シリーズ」「西村京太郎トラベルミステリー」=テレビ朝日提供
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12月にファイナルを迎える「森村誠一ミステリースペシャル終着駅シリーズ」「西村京太郎トラベルミステリー」=テレビ朝日提供

 1979年から放送されてきたテレビ朝日の2時間ドラマ西村京太郎トラベルミステリー」が、12月の放送をもって43年の歴史に幕を下ろすことが11月21日、明らかになった。1990年から放送されてきた2時間ドラマ「森村誠一ミステリースペシャル終着駅シリーズ」も、同じく12月の放送をもって終了する。

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 「西村京太郎トラベルミステリー」は、十津川警部と亀井刑事が時刻表や鉄道にまつわるトリックを解明していく人気シリーズ。事件の裏に潜む人間ドラマも描き、“2時間ドラマの金字塔”とも呼ばれている。十津川警部役は、2000年に故・三橋達也さんから高橋英樹さんに受け継がれ、亀井刑事役は、2012年に故・愛川欽也さんから高田純次さんに交代した。

 高橋さんは「2時間ドラマの原点のような作品で、西村京太郎先生の真骨頂。先生が書き続けてくださったおかげで、73作まで重ねることができました」とコメント。「2時間ドラマが少なくなってきた昨今、俳優としてとてもやりがいを感じていた仕事でしたね」と思いを明かし、ファイナルについて「今回、十津川が強い表現で容疑者に怒りをぶつけますが、常に冷静な彼が感情をあらわにしたのは初めてのこと。さらに、『西村京太郎トラベルミステリー』史上、初めて十津川が銃を放ちます」と見どころを語っている。

 高田さんは「亀井刑事を演じて、もう10年になるんですね……。歴史ある素晴らしい作品に参加できて本当に光栄でした。劇団出身なもので、列車に乗っていろいろな地方に赴くことができるのがうれしくて仕方がなかったです」と振り返った。「見どころは最初から最後までだと思います。今回だけは5時間ぶっ続けで放送してほしいと思うぐらい、長いロケにもしっかり臨みましたから。とにかく余すところなく、隅から隅まで見ていただきたいですね」とアピールした。

 「終着駅シリーズ」は、新宿西署のベテラン刑事・牛尾正直が、執念の捜査で事件の奥底に潜む真相に迫るミステリーシリーズ。1990年に露口茂さんの主演で放送がスタートし、1996年から片岡鶴太郎さんが主演を務めてきた。

 片岡さんは「始まりがあれば終わりがあるもの、と常々思ってきましたので、“その時が来ましたか”という気持ちでした。このドラマがベースにあったからこそ、今の私もこれからの私もあると思っていますので、作品には感謝しかありません」と話し、ファイナルについては「最後にふさわしく、『終着駅シリーズ』ならではの重厚で深いストーリー。他では決して描くことのできない作品ですので楽しみにご覧いただきたいですね」と呼びかけた。

 それぞれファイナルとなる作品は12月に2週連続で放送。「森村誠一ミステリースペシャル終着駅シリーズ・ファイナル 十月のチューリップ」が12月22日午後8時、「西村京太郎トラベルミステリー・ファイナル 十津川警部のレクイエム」が12月29日午後8時から放送される。

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