俳優の岡田准一さんが、2023年5月19日公開の映画「最後まで行く」で主演を務めることが11月25日、明らかになった。映画は、韓国で大ヒットを記録した同名映画(2014年、キム・ソンフン監督)を日本版にリメークした作品。併せて、俳優の綾野剛さんの出演も発表された。岡田さんと綾野さんは過去に1シーンだけ共演したことがあるが、本格的な共演は今作が初めてとなる。監督は、映画「新聞記者」(2019年)、「余命10年」(2022年)などで知られる藤井道人監督。岡田さんと藤井監督は今作で初めてタッグを組む。
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韓国映画「最後まで行く」は、中国、フランス、フィリピンでもリメークされたクライムサスペンス。日本版では、ひき逃げ事故の隠蔽工作を図った刑事・工藤(岡田さん)が、「事故の一部始終を目撃した」という謎の男から脅迫を受けるようになり、極限まで追い詰められていく……という物語。工藤を追う冷徹な検察官・矢崎を綾野さんが演じる。主人公の96時間にわたる逃走劇を、日本ならではの特色を加えて大胆にアレンジしているという。
岡田さんは、「藤井監督とスタッフ、そして綾野剛さんと過ごした撮影期間は、ものづくりの情熱に震える最高の時間でした。綾野剛さんに追い詰められていく人物を演じるのは、今までの映画人生の中で一番エネルギーを使いました。日本映画界の希望、藤井監督が織りなす最後まで加速するストーリーをぜひご覧いただきたいです」とアピールした。
綾野さんは、「ひとつの目標であった岡田准一さんとの共演。対峙(たいじ)し続ける関係ですが、僕のその想いがこぼれてしまわないか、調整に苦労しました。ずっと見ていたくなる。これは役の矢崎にも通ずる良い影響をもたらしてくれました」と撮影を振り返った。
藤井監督は、「小学生の時から憧れだった岡田准一さんとの仕事は、自分にとって忘れられない最高にエキサイティングな時間でした。映画に向き合う姿勢、キャスト、スタッフへの気配り、クリエイティブな発想の全てが、これからの自分の映画制作の糧になりました。1秒も飽きることない、ノンストップエンターテイメントに仕上がっていると思います。そして、新境地の岡田准一さん、綾野剛さんが撮れたと思っています」と自信をのぞかせた。
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