「ドラえもん」「パーマン」など藤子・F・不二雄さんのSF短編マンガ10作品が実写化され、短編ドラマ「藤子・F・不二雄 SF短編ドラマ」として、NHK・BSプレミアム、NHK・BS4Kで2023年春に放送されることが12月9日、明らかになった。併せて、金子大地さん、水上恒司さん、遠藤憲一さんら10人のキャストも発表された。
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2023年が藤子さんの生誕90周年にあたることから実現。藤子さんがライフワークとして執筆していた110作品超のシュールで味わい深いSF短編の中から、10作品をセレクト。1話15分で全12話が放送される。今回、そのうちの5作品について作品と出演者が明らかになった。
コロナ禍を彷彿(ほうふつ)させるウイルスのはびこる世界を描く「流血鬼」(前後編)に金子さん、堀田真由さん、加藤清史郎さんが出演。締め切りに追われた漫画家がタイムスリップする「昨日のおれは今日の敵」に塚地武雅さんが登場する。
また、人の心の声が聞こえる不思議な実を手にした青年が主人公の「テレパ椎」に水上さんを起用し、食糧危機に陥った未来の老人の悲哀を描く「定年退食」に加藤茶さん、井上順さんをキャスト。悪魔との魂の取引をコミカルに描く「メフィスト惨歌」に又吉直樹さん、鈴木杏さん、遠藤さんが出演する。
金子さんは「今回お話をいただいて初めて原作を読みました。今の世界にすごくリンクしていて不気味でヒリヒリするのですが、とても面白くて一瞬で読んでしまいました。原作を読まれた方にはものすごく再現度の高いドラマになっていると思いますので、楽しんでいただけたらうれしいです」とコメント。
水上さんは「私自身、初めて原作に忠実に芝居を重ねて参りました。こんなにも原作のスケールが大きくなると緊張感がすさまじかったです。時が経っても風化せず、常に時代に問いかける力を持つ藤子・F・不二雄さんの『テレパ椎』楽しんでご覧ください」とアピールした。
遠藤さんは「このようなぶっ飛んだナンセンスな物語が40年以上前に書かれたとは驚きです。最初は原作ほどテンションを上げないでいこうと思っていたのですが、結果的に、はちきれた演技になりました。一言一句、台詞を繰り返し覚えつつも、一度壊さないとこの役は面白くないと思って、アドリブなのか台本なのか分からないような域に到達するようにしたつもりです」と語っている。
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