夕暮れに、手をつなぐ:ドラマPに聞く、北川悦吏子脚本の魅力 “なめくじキス”の裏側も明かす

「夕暮れに、手をつなぐ」の一場面(C)TBS
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「夕暮れに、手をつなぐ」の一場面(C)TBS

 広瀬すずさん主演で、人気グループ「King & Prince」の永瀬廉さんが共演する連続ドラマ「夕暮れに、手をつなぐ」(TBS系、火曜午後10時)。数々の話題作を生み出してきた脚本家の北川悦吏子さんが手がける青春ラブストーリーだ。2月7日放送の第4話では、“なめくじキス”と注目されたやりとりが登場するなど、SNSを賑わせている。ドラマを手がけるプロデューサー陣に、北川脚本の魅力を聞いた。

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 ◇せりふが魅力の北川脚本

 ドラマは、九州で育ち、婚約者を追って上京した空豆(広瀬さん)と、作曲家を目指す青年・音(永瀬さん)の物語。お手玉を投げ合うなど、下宿先「雪平邸」で暮らす二人のワチャワチャとしたやりとりには、「可愛い」「2人のやりとりがほほ笑ましい」といった声が上がっている。

 そんな二人のシーンを「目が離せない」と話した橋本芙美プロデューサー。北川脚本の魅力に「せりふ」を挙げ、「とにかく空豆と音の二人だけのシーンのせりふが抜群」と話す。

 例えば、第4話(2月7日放送)では、7月16日生まれの音が、7月9日生まれの空豆に、「7日、お姉さん」と言うと、空豆が「音がこの世におらん7日、寂しかったと」と話すシーンが描かれた。

 ああいったせりふは、なかなか出てこない、という橋本さんは、「この感じは北川さんにしか書けないと思います」と話す。そんな北川脚本を読むのが毎回楽しみだという。

 ◇話題の“なめくじキス” 北川悦吏子が発明

 さらに、第4話の終盤では、眠っている音を見た空豆が、「起きんね。泥棒してしまうとよ」とつぶやき、思わず音にキスをする展開に。翌朝、音、空豆、響子(夏木マリさん)と3人で食事をしていると、音は「昨日夢見たんですよね。何か、すっげー気持ち悪い夢で。こう……唇の上をなめくじがはってく、みたいな」と話す様子が描かれた。

 SNSでは、「めちゃキュンキュンしたのに、次のシーンでなめくじ言われてて爆笑した」「なめくじキス可愛かった笑」といった反響があった。

 この一連のやりとりは、北川さんの案だったといい、「次の日に夢として語られる……。ものすごい発明」と話した橋本さん。撮影現場の様子については、「すずちゃんのキスの前後の表情が素晴らしくて。音に『起きてほしくないけれど、起きないの?』みたいな、空豆の繊細な気持ちを表情で表現してくれました」と話していた。

 2月14日放送の第5話では、空豆は、響子とともに、ファッションブランド「アンダーソニア」を手掛けるデザイナー久遠(遠藤憲一さん)に会いに行く。一方、音は、一緒にユニットを組む歌姫を磯部真紀子(松本若菜さん)と探すことになり……と展開する。

 関川友理プロデューサーは、「夢に出合った空豆と、デビューが決まった音がどういうふうになっていくのか。2人の夢と恋がどう絡んでくるのか、楽しみに見ていただけたらと思います」と呼びかけた。

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