舞いあがれ!:“むっちゃん”前原瑞樹、初登場の舞台裏 “さくら”長濱ねるといまだラブラブな夫婦

NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」第115回の一場面(C)NHK
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NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」第115回の一場面(C)NHK

 福原遥さん主演のNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「舞いあがれ!」(総合、月~土曜午前8時ほか)。3月16日に放送された第115回で、五島のさくら(長濱ねるさん)の夫で、むっちゃんこと椿山修(前原瑞樹さん)がついに姿を現した。むっちゃんは、これまでさくらのせりふにはたびたび登場。五島の「みじょカフェ」のメニューに似顔絵と見られるイラストも掲載されていたが、一向に姿を見せなかった。むっちゃん初登場シーンの舞台裏について、同作の制作統括・熊野律時(くまの・のりとき)さんに聞いた。

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 むっちゃんを演じた前原さんは1992年10月5日生まれ、長崎県出身の30歳。連続ドラマ「ザ・トラベルナース」(テレビ朝日系、2022年)、映画「東京リベンジャーズ」シリーズなど話題作に出演している。

 同回では、東大阪に行く祥子(高畑淳子さん)のために、五島で送別会が開かれ、さくらが「しょっちゅう恋愛相談に乗ってもらって、私たちが結婚できたとは、祥子さんのおかげよ。ね、むっちゃん」と語りかけると、修が料理を運びながら、初めて姿を現した。

 ◇“さくら”長濱ねると同じ長崎出身「すぐになじんでいた」

 熊野さんは「短い出番の中でも印象的にお芝居を面白く見せていただける方が必須だなということもあって、前原さんにお願いした」という。

 「長崎出身で、演出チームのスタッフが以前一緒に仕事をしたことがあって、ユニークなキャラクターで舞台でも活躍されている方」と紹介されて起用を決めた。

 「出演はわずか数シーンなんですけれども、ちょっと癖のあるユニークな雰囲気を絶妙なあんばいで出していただけた。(むっちゃんは)個性的なキャラクターのため、おそらく普通の枠にはまらない行動もしてしまいそうな感じを前原さんに非常に魅力的にやっていただけて、良かったなと思います」と手応えを語る。

 さくらとのシーンも、「長濱さんは幼いころ五島で過ごされて、五島を離れてからも長崎で過ごされているので、(前原さんとは)同郷ということで、すぐになじんで楽しくお芝居されていた」と“椿山夫妻”はいまだラブラブな様子を見せ、熊野さんは「私も仕上がりを見て非常にしっくりきました」と喜ぶ。

 最終盤での登場は「深い意図はない」と熊野さんは笑うが、「なかなか姿を現さない、(実体が)見えてこないのも、それはそれで面白いのではないか」という制作陣の遊び心もあったようだ。

 祥子を送る会でむっちゃんは「祥子さんや、俺たちにとってのカササギたい。カササギや、織り姫と彦星さ、会わせてくれるとよ」と独特の例えで、感謝の気持ちを伝えた。このせりふが今後、どのような形で物語に生きていくのか。残り2週間、舞(福原さん)がどのように舞い上がるのか、最後まで見届けたい。

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