どうする家康:信玄は勝頼に「わしのまねをするな」と 阿部寛、“息子”眞栄田郷敦は「武田の精神が乗り移っているかのよう」

大河ドラマ「どうする家康」第19回場面カット 信玄(阿部寛さん)と勝頼(眞栄田郷敦さん) (C)NHK
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大河ドラマ「どうする家康」第19回場面カット 信玄(阿部寛さん)と勝頼(眞栄田郷敦さん) (C)NHK

 松本潤さん主演のNHK大河ドラマどうする家康」(総合、日曜午後8時ほか)第19回「お手付きしてどうする!」が5月21日に放送され、阿部寛さん演じる武田信玄の最期が描かれた。

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 家康(松本さん)の前に立ちふさがってきた「戦国最強のレジェンド」の死は、第19回の冒頭、開始からわずか2分で訪れた。

 元亀4(1573)年4月12日、場所は信州駒場。大木に寄りかかり、家臣が遠巻きに見守る中、信玄は息子・勝頼(眞栄田郷敦さん)の前で口を開く。「今日は気分がいい。わしはすっかりよくなり、織田との決戦に備えている。そう言い続けよ。3年の間、我が死を秘するべし」と切り出すと、「ここまでか」と大きくため息。

 勝頼には「わしのまねをするな。そなたの世を作れ。そなたの器量はこのわしをはるかにしのぐ。このわしが言うんじゃ、信じよ。わしのすべてを注ぎ込んだ至高の逸材じゃ」と思いを伝えると、ゆっくりと「黄泉にて……、見守る……」と言い残し、静かに目を閉じた。

信玄役の阿部さんは「(勝頼役の)眞栄田さんとは初共演でしたが、彼はすごく気持ちのいい人です。お父さん(故・千葉真一さん)ともお仕事でご一緒したことがあるので、そういう意味でも今回父親役ができることはうれしく思っていました」と明かす。

 「勝頼は信玄亡き後も、その遺志を継いでいくわけですが、それが彼の芝居からもにじみ出ていましたし、せりふのキレもいいです。それはお芝居というよりも、眞栄田さん自身が持っている本質的なものだと思います。真っすぐで潔く、武田の精神が乗り移っているかのような方だなと思いました」と印象を語った。

 どうする家康」は一人の弱き少年が、乱世を終わらせた奇跡と希望の物語で、「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」(共にフジテレビ系)シリーズなどの古沢良太さんが脚本を担当。新たな視点で、誰もが知る歴史上の人物・徳川家康の生涯を描く、スピード感あふれる波瀾(はらん)万丈のエンターテインメント作となる。

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