どうする家康:信長が“泣いた日” 岡田准一「演じてみたら勝手に涙」 家康への愛は「重め」で「やり過ぎ」反省

NHK大河ドラマ「どうする家康」で信長を演じる岡田准一さん (C)NHK
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NHK大河ドラマ「どうする家康」で信長を演じる岡田准一さん (C)NHK

 松本潤さん主演のNHK大河ドラマどうする家康」(総合、日曜午後8時ほか)の第28回「本能寺の変」が、7月23日に放送される。副題の通り、“戦国時代最大の謎”とされる「本能寺の変」が描かれ、織田信長(岡田准一さん)が最期を迎える。同回放送を前に、岡田さんが信長について語った。

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 「どうする家康」の信長について、岡田さんは「愛情を伝えるのが苦手な人、いち早く結果を求める人」と捉えている。

 「信長なりに周囲に愛情をかけているけれど、厳しく接するから、それが相手には伝わりにくい。 競争させて人を育てるのは得意だけれど、愛情は伝わっていないので、ただ恐怖で人を従えているように見えてしまうし、競い合わせる中で反発する人も生み出してしまうのだと思います。史実上の信長も、浅井長政など、可愛がってきた人たちから度々裏切られています。周りに愛情をかけているつもりなのに、気付かれない上に裏切られる。そして何度も裏切りに合っているのに心の底では裏切りに慣れていない。不器用で分かりにくいけれど、愛があって、本当はシンプルでピュアな人なのかなと思っています」

 信長は多くの人に愛されている戦国武将の一人。演じる上で、岡田さんが意識してきたのは、松本さん扮(ふん)する家康に対して「プレッシャーを与え続け、彼にとっての大いなる壁でいること」だ。

 「特に、プレッシャーを与えるだけでなく、その裏にある家康への期待や愛を見え隠れさせ、本当は心を許しているのでは……と思わせる何かを出したいというのは考えてきました。ただ、今作は家康をメインにした物語なので、映像上で信長の生涯を見せられるわけではない。少ないシーンの中でインパクトを残し、作品における役割を全うするという意味では、家康に対する思いのぶつけ方も、重めにやらないとさらりと流れていってしまうなと危惧していました」

 家康にとって信長は、恐怖の対象でもあり、兄のような存在でもあり、時には強く、時には厳しく、時には怖く、時には優しく接してきた。

 「振り返って、やり過ぎたかなと反省していることもありますが、家康への愛は重めですよね(笑い)」

 家康への“重めの愛”が特に表れていたのが、4月16日放送の第14回「金ヶ崎でどうする!」で、家康から「お前の心の内など分かるもんか!」と言われて、信長が涙を流すシーン。

 「正直あのシーンで泣くつもりはなかったのですが、演じてみたら勝手に涙が流れてきたので、それはそれでありなのかなと、自分の中の信長の感情に従おうと思ったのを覚えています」

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