よしながふみさんの人気マンガを実写化したNHKの「ドラマ10『大奥』」（総合、火曜午後10時）のシーズン2に津田健次郎さん、高木渉さんが出演することが分かった。津田さんは井伊直弼、高木さんは堀田正睦をそれぞれ演じる。

あなたにオススメ

来春朝ドラ「あんぱん」の“二人の妹”　朝ドラヒロインまで手が届くか

　彦根藩主の掃部頭で、堀田正睦失脚後に江戸幕府の大老に就任する井伊直弼を演じる津田さんは「ドラマ『大奥』で井伊直弼役を演じさせていただくことになりとてもうれしく思います。シーズン1を見て、プロデューサーさんやディレクターさんが並々ならぬエネルギーでこの作品に取り組んでいることが伝わったので、出演させていただくことが決まった時は背筋が伸びました」とコメント。

　「実際に現場に入った初日から時代劇、そしてこの作品特有の難しさと面白さを体感できて、さらに気合を入れ直したことを思い出します。私が出演する話数は多いわけではないのですが、とても濃密な時間を過ごせた作品です。さてどんなドラマが繰り広げられるか、どんな井伊直弼が立ち上がっているか、ぜひご覧ください」と話している。

　江戸幕府の老中首座、堀田正睦を演じる高木さんは「シーズン1から受け継がれている大奥の中で、鎖国から開国へと変わっていく激動の幕末期に日本の将来を考えながら老中としてどう阿部正弘を支え、そして後の首座として振る舞っていくのか。重要な役職ですが、力みすぎずどこか人間っぽく表現できたらと思いながら演じました。たくさんの皆さんに見ていただけたら幸いです」とコメントを寄せている。

　高嶋政伸さんが江戸幕府第12代将軍・徳川家慶、木村了さんが胤篤付きの中臈・中澤、中川翼さんが瀧山の部屋子の仲野、味方良介さんが海軍伝習所に入所し、軍艦奉行となる勝義邦／海舟をそれぞれ演じることも発表された。

　「大奥」は、男女が逆転した世界観で江戸城大奥を描く時代劇。若い男性のみに感染する奇病・赤面疱瘡（あかづらほうそう）の影響で、男性の人口が女性の4分の1に激減した江戸時代、将軍職は女性へと引き継がれ、大奥は「美男3000人」と称される男の世界に……という展開。

　シーズン2は、8代将軍・吉宗の遺志を継ぎ若き医師たちが赤面疱瘡撲滅に向けて立ち上がるその後の物語から、女将軍をはじめとした幕府の人々が、“江戸城無血開城”のために奔走した幕末・大政奉還の物語までを初めて映像化する。