ブギウギ:“トミ”小雪との対峙シーン “坂口”黒田有は頭が真っ白に? 緊張感ある場面にもユーモア盛り込む脚本をCP称賛

NHK連続テレビ小説「ブギウギ」第62回の一場面(C)NHK
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NHK連続テレビ小説「ブギウギ」第62回の一場面(C)NHK

 俳優の趣里さんがヒロインを務める2023年度後期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ブギウギ」(月~土曜午前8時ほか)。第62回(12月26日放送)では、ヒロイン・スズ子(趣里さん)にまた歌ってほしいと願う愛助(水上恒司さん)のために、「村山興業」東京支社長の坂口(黒田有さん)が愛助の母で村山興業社長のトミ(小雪さん)と対峙(たいじ)し、説得する場面が描かれた。この場面での小雪さんと黒田さんの様子や、脚本の妙について、制作統括の福岡利武さんが語った。

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 ◇トミ役の小雪、怖いせりふも「生き生きと演じていただいた」

 結核を患う愛助のために、献身的に看病を続けるスズ子。しかし、愛助はスズ子にステージに戻ってほしいと願っており、そのためにはかつて「村山興業」のやり手社員だった山下(近藤芳正さん)をスズ子のマネジャーにしたいと考えていた。

 そのためにはトミの許可が必要だが、愛助は結核で療養中。それでも大阪に出向いてトミを説得したいと言う愛助に代わって、坂口がトミを説得すると約束した。

 本社を訪れた坂口は、東京支社の売り上げを報告するが、トミに「全くあかんがな」と厳しく叱責される。そんな中、坂口は勇気を出してトミに「ボンの気持ちをくんで、山下さんを福来スズ子のマネジャーに付けること、許してあげられまへんか?」と切り出す……と展開した。

 この場面での小雪さんについて、福岡さんは「非常に難しい重要なシーンですし、緊張感もありましたけど、本当に生き生きと演じていただきました」とその演技をたたえる。

 「トミが『言い訳聞かされるのが一番嫌いなんや』と言ったあとに、『うそつかれるんが一番嫌いなんや』と言って、『へりくつ聞かされるんが一番嫌いなんや』と言うシーンがありましたが、(脚本を担当する)“櫻井剛節”全開ですよね(笑い)。小雪さんには、そんなアホなと思うようなせりふも説得力を持って演じていただいて。『私、こんな怖いせりふ、どんどん言うのね』なんておっしゃりながらも、生き生き演じていらっしゃるのが印象的でした」

 ◇トミを説得するシーンはとにかく必死「黒田さんの実感が伴っていた」

 対する黒田さんについては、「黒田さんはそれに負けず、しっかり言わなきゃと思いつつもビビってしまう感じがすごく良かったです。トミにビビりながらも、スズ子の良さを必死で語るシーンは、見ていて気持ちの良い場面になったなと思いました」と明かす。

 トミを説得した坂口が東京に戻り、愛助とスズ子の前で「怖かった!」と心情を吐露する場面があったが、このシーンについて、福岡さんは「黒田さんの実感が伴っていました」と笑う。

 「黒田さんに『あのシーン本当に良かったですよ』と言ったら、『緊張しすぎて忘れてますわ』とおっしゃっていて。黒田さんが本当に必死で、頭が真っ白になっていたことが印象的でしたね。『怖かった』のせりふに、ものすごく説得力がありました」

 ◇悲しいシーンも楽しく、怖いシーンにもユーモアを

 緊張感がありながらも、どこかコミカルなトミと坂口のやり取りを描いたのは、第13週「今がいっちゃん幸せや」(12月25~28日)の脚本を手がけた櫻井剛さんだ。

 櫻井さんの脚本について、福岡さんは「うまくキャラクターをつかんでいただいて、怖い場面なんだけど、その中にもしっかりユーモアを根付かせて描いてくださいました」と振り返る。

 「悲しいシーンも楽しく、怖いシーンにもユーモアを。いろんな場面にユーモアを差し込んでいくのが、ブギウギの真骨頂だということを捉えていただいて、本当にいい脚本を書いていただきました」と実感を込めて語る。

 スズ子や愛助の味方となった坂口はもちろん、2人の恋に反対するトミが、今後のストーリーにどのような影響を及ぼしていくのか。今後の展開も目が離せない。

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