ブギウギ1週間:第14週「戦争とうた」 スズ子が戦争未亡人のために「大空の弟」を新アレンジで披露「これぞ歌の力」

NHK連続テレビ小説「ブギウギ」第14週の一場面 (C)NHK
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NHK連続テレビ小説「ブギウギ」第14週の一場面 (C)NHK

 趣里さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ブギウギ」(月~土曜午前8時ほか)の第14週「戦争とうた」(第65~66回)が1月4~5日に放送された。同週の放送をSNSで盛り上がったコメントなどで振り返る。

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 「ブギウギ」は、「東京ブギウギ」や「買物ブギー」などの名曲を歌った戦後の大スター、笠置シヅ子(1914~85年)が主人公のモデルとなる。激動の時代、ひたむきに歌と踊りに向き合い続けた歌手の波瀾(はらん)万丈の物語。原作はなく、登場人物名や団体名などは一部改称し、フィクションとして描く。

 ◇第65回 上海で“李香蘭”昆夏美の歌声が響く「素晴らしかった」「李香蘭の登場これだけなの?」

 第65回は、上海の羽鳥善一(草なぎ剛さん)は、音楽会の準備を進めていた。羽鳥は、黎錦光(浩歌さん)が作曲した「夜来香」にブギを取り入れた音楽をやりたいと考える。スズ子(趣里さん)は慰問で富山に訪れる。泊まった旅館で、スズ子は女中の静枝(曽我廼家いろはさん)と知り合う。りつ子(菊地凛子さん)は、鹿児島の海軍基地を訪れる。そこで、特攻隊員のために歌ってほしいと要請を受ける。戦時下で、それぞれの活動をする3人。

 羽鳥が開催した上海の音楽会は見事成功し、中でもブギのリズムを取り入れた「夜来香ラプソディ」は大好評だった。黎錦光は「人も音楽もすべてが自由で一つだった」と感心する。羽鳥は「こんなに素晴らしい仲間ともう一緒に音楽ができないなんて本当に残念だよ。みんなとももうお別れだ」としみじみ語り、李香蘭(昆夏美さん)にもう一度「夜来香」を歌ってもらえないかとリクエストする。李香蘭は快く引き受け、美しい歌声を響かせた。

 このシーンに、SNSでは「昆夏美さんの夜来香、素晴らしかった。租界での一夜限りの宴、見た人は楽しかっただろうなあ」「昆さんの声も姿も魅惑的で何度聴いても心に残ります」「昆夏美の夜来香良かったねーって李香蘭の登場これだけなの? ぜいたくな……」と絶賛の声が上がった。

 ◇第66回 りつ子、若き特攻隊員の言葉にこらえきれず泣き崩れる「胸がつぶれるように苦しく悲しい」

 第66回は、1945年、日本の戦況はますます悪くなっていた。富山に慰問に来ているスズ子は、女中の静枝の話を聞き、この人のためにも歌を歌わなければいけないと心に誓う。鹿児島の茨田りつ子は、若い特攻隊員たちの見つめる中、ステージに上る。隊員たちが望むものを歌うと、りつ子は隊員たちに希望を問いかける。それぞれの思いを胸にステージに立つ2人が描かれた。

 りつ子が「皆さんのお望みの歌を歌いたいと思っていますので、遠慮なくおっしゃってください」と隊員たちに問いかけると、隊員の1人が「別れのブルース」をリクエストする。他の隊員たちも同調し、「最後に聴きたいです!」「大好きな曲です!」と次々に声を上げた。

 りつ子が「別れのブルース」を歌い終わると、1人の隊員が立ち上がり、「勇気付けられました!」と感謝を述べる。すると、他の隊員たちも「もう思い残すことはありません!」「迷いはありません!」「いい死に土産になります!」「晴れ晴れとゆけます!」「感謝します!」「覚悟はできました!」と口々に思いを伝えた。りつ子はいたたまれない気持ちになり、特攻隊員たちに一礼しステージを駆け下りると、こらえきれず舞台袖で泣き崩れた。

 SNSでは「胸が締め付けられた」「胸がつぶれるように苦しく悲しい」「茨田さんの苦しい思いも、特攻隊員の悲壮な覚悟も、みんな伝わってそれも苦しい」「茨田さんのシーンで号泣」「ドライな茨田りつ子が慟哭(どうこく)する姿は強く印象に残った」といった声が上がった。

 また、スズ子は戦争で夫を亡くした静枝のために「大空の弟」を歌った。「大空の弟」には戦死した弟・六郎(黒崎煌代さん)からの手紙を曲中でスズ子が朗読する演出が新たに加わり、それを聴いた静枝は、亡き夫が戦地から送ったはがきを握りしめ涙を流した。

 静枝の心を動かしたスズ子の歌声に、SNSでは「心に響いた」「息を止めて画面を見つめてた。これぞ歌の力」「前に愛助がいっていた『スズ子さんの歌は正気に戻してくれる』はこういうことか」「六郎を思い出して胸が苦しかった」といった声が上がった。また軽快なテンポにアレンジされており、「前回はバラードで聴かせた大空の弟をトランペットのファンファーレ付きのマーチでやるとは。やられたなあ」といった反応もあった。

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