全領域異常解決室
第7話 すべてお話します 物語はここから始まった
11月20日(水)放送分
趣里さんがヒロインを務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ブギウギ」(総合、月~土曜午前8時ほか)で、ヒロイン・スズ子(趣里さん)の“最愛の人”村山愛助を演じる水上恒司さん。第11週(2023年12月11~15日)で登場して以来、9歳の年の差や自身の病気、周囲の反対などさまざまな逆境を乗り越え、スズ子との愛を深めてきた。水上さんに、これまでに印象に残ったシーンや、今後の見どころなどについて話を聞いた。
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本作が朝ドラ初出演となる水上さん。放送が始まってからの周囲の反響について「母親がすごく喜んでくれました。あとは、違う作品の現場でもスタッフさんや共演者の皆さんから『朝ドラ見てるよ』と声を掛けていただいて、とてもうれしかったです」と笑顔を見せる。
朝ドラへの出演は「今の僕のキャリアの中ではこれ以上ない大役」というが、役作りを通して、自身の意外な一面が見えてきたのだと明かす。
「まず第一に『スズ子にとっての愛助』をどう作るかというところをすごく考えました。初めての朝ドラだったので、『もっと自分のこういう部分を見せたい』という欲が出るかなと思っていたんですが、そういう見栄(みえ)が出てくることもなく、ひたすらスズ子にベクトルを向けた役作りをすることができたので、そこは僕の中でもちょっと意外に感じた部分でした」
「スズ子ありき」の役作りに徹してきた水上さんだが、スズ子と愛助のやり取りで特に印象に残っているシーンがあるという。第60回(2023年12月22日放送)で、空襲警報のサイレンが鳴り響く中、愛助の下宿を訪れていたスズ子が、腹痛でトイレにこもる場面だ。
この場面で、愛助は「かわやからはよ出てきてください!」と扉をたたくが、スズ子はなかなか出てこない。愛助は「スズ子!」と名前を呼び、ようやく出てきたスズ子を抱きかかえて避難する。戦争という緊迫感あふれるシーンを、まるでコントのような掛け合いで笑いを交えて描き、SNSなどでも大きな反響を呼んだ。
水上さんはこの場面を振り返り、「演じていて楽しかった」と目を輝かせる。「クスッと笑えるシーンですが、愛助もスズ子もいたって真剣なんですよね。真剣にやればやるほど、面白さがにじみ出てくるんです。こういうシーンがあるのが『ブギウギ』の醍醐味(だいごみ)だと思いますね」と話す。
「足立紳さんの脚本もそうですし、演出もスタッフもキャストも一丸となって、情熱を持って作られているからこそ、このシーンが『ブギウギ』を象徴するシーンの一つになったのではないかなと思います。僕のインスタグラムやX(ツイッター)にも、視聴者の方から『面白かった』など、さまざまな反応をいただけてうれしかったです」
第15週(1月8~12日)で終戦を迎え、愛助は大学に復学。スズ子は再び自分らしい姿でステージに立ち、次第に平穏な日常を取り戻し始めていた。1月15日から放送される第16週「ワテはワテだす」では、スズ子が初めて女優業に挑戦するなど、新たな展開が描かれる。
今後の見どころについて、水上さんは「戦争という一生忘れられない大きな出来事を共に乗り越えたことで、スズ子と愛助の絆はより強くなっていきます。2人の関係が今後、どのように変化していくのか、楽しみにしていただきたいです」と語る。
「スズ子も愛助もそれぞれ夢を持っていますから、それに対してお互いがどう支えていくかというところに注目してほしいです。戦争を乗り越えて成長した先に、どんな支え方があるのか。スズ子と愛助がどんなふうに生きていこうとしているのかを見ていただきたいです。でも一番の注目ポイントは、スズ子が歌と踊りに向き合う姿ですね。そして、そんなスズ子を愛助がどうやって支えていくのかを最後まで見守ってほしいです」と呼びかけていた。
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