近藤芳正:「ブギウギ」の山下は「『カムカム』小暮とのつながり感じる」 演じるとき浮かんだ人物とは? 10年ぶり共演の趣里「すべてが成長」

NHK連続テレビ小説「ブギウギ」で山下達夫を演じる近藤芳正さん (C)NHK
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NHK連続テレビ小説「ブギウギ」で山下達夫を演じる近藤芳正さん (C)NHK

 趣里さんがヒロインを務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ブギウギ」(総合、月~土曜午前8時ほか)で、スズ子(趣里さん)のマネジャー・山下達夫を演じている近藤芳正さん。今作での役どころや演じる上で意識したこと、共演する趣里さんの印象などを語った。

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 ◇台本を読んで「故・石井光三さんが頭の中に浮かんできた」

 出演が決まったときを振り返り、近藤さんは「趣里さんがヒロインと発表されたときから、『ああ、いいなぁ』と思っていました」とコメント。

 「なんとなく『楽しそうだな、何かで参加できたらいいな』と思っていたのですが、いろいろな方の出演が決まっていく中で『僕にも来ないかな』と思い、『ああ、もう来ないかな』と思っていたときにお声をかけていただき、とてもうれしかったです」と語る。

 演じる山下は、村山興業の元やり手社員で、愛助(水上恒司さん)の紹介でスズ子のマネジャーに就任。愛助が小さい頃から父親代わりのように面倒を見ていたという役どころだ。

 初めて台本を読んだときに「昔お世話になった石井光三さんのことが頭の中に浮かんできた」といい、2015年に亡くなった芸能プロダクション「石井光三オフィス」会長でタレントの石井光三さんを思い出したと明かす。

 「キャラクターは全然違うんですが、『あ、石井社長みたいだな』と思ったんです。お世話になったので、今回の山下の役をやらせてもらうことで、ちょっとした恩返しじゃないですが、石井社長にお世話になったことに感謝をしながら演じさせていただいている部分があります」

 また、愛知県出身の近藤さんは、大阪ことばのせりふに苦労したといい、「以前出演させていただいた(2021年度後期の朝ドラ)『カムカムエヴリバディ』の小暮役も大阪ことばでしたが、今回のほうがせりふの量が圧倒的に多いです。ちなみに小暮もヒロインたちを見守る役でしたので、今回の山下ともつながりを感じています」と語った。

 ◇趣里&水上恒司は「本当の自分の子供のよう」

 主演の趣里さんとは「10年ほど前に民放のドラマで親子役で共演している」という近藤さん。「親子を演じるとやっぱり疑似的な親子愛ができたりするんです」と話す。

 「趣里さんが他でお芝居をしていたり、頑張っていたりするのを知って『大丈夫かな』と気にかけたり、芝居を見に行ったら偶然によく会うことがあり『元気?』と声をかけたりしていました。そして今回『ブギウギ』でまた共演させていただいていますが、趣里さんは以前共演したときとは比べものにならないくらい、すべてが成長していました。努力されたんだな、それが実っているんだなと思いました。舞台も多くやられていたし、いろいろな映画にも出ていらっしゃったので、その経験が良い形で身になっているんだと思います。今回の山下も、父みたいなものですし、また父のような気持ちでスズ子と接しています」

 愛助役の水上さんについては、「山下は子どもの頃からずっと見てきて、体が弱いことも知っているので、こちらも本当に自分の子供のように思っています」という。

 「演じる水上さんは初共演ですが、12週の山下の初登場シーンで、山下と愛助が久々に、『ボン!』『じい!』と対面するシーンがあるのですが、演出から、『お二人は、何回か共演されているんですか?』と言われたので、『いや、初共演なんですよ』と(笑い)。初対面だけど、そこまでの関係性が伝わっていたようでうれしかったです」と語る。

 最後に、視聴者に向けて「不安定な世の中のいま、こんな真っすぐな、ストレートな作品から僕が受けているメッセージは『人生いろいろあるけど、とにかく生きていこうよ!』ということです。この『ブギウギ』の中には、そういったメッセージがすごくつまっていると感じているので、福来スズ子という主人公を通して、それが視聴者のみなさんにも伝わればいいなと思っています」とメッセージを送った。

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