ブギウギ:“梅吉”柳葉敏郎が2カ月ぶりに登場! 実はスズ子と「似たもの親子」? 空白期間の“裏設定”も明らかに

NHK連続テレビ小説「ブギウギ」で花田梅吉を演じる柳葉敏郎さん(C)NHK
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NHK連続テレビ小説「ブギウギ」で花田梅吉を演じる柳葉敏郎さん(C)NHK

 俳優の趣里さんがヒロインを務める2023年度後期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ブギウギ」(月~土曜午前8時ほか)。第89回(2月7日放送)では、ヒロイン・スズ子(趣里さん)の父・梅吉が、第50回(12月8日放送)で東京を離れて香川に行って以来、約2カ月ぶりに登場した。梅吉再登場のねらいや、柳葉さんの演技の魅力について、制作統括の福岡利武さんが語った。

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 ◇梅吉の再登場は「タイミングを探っていた」

 第89回では、梅吉が香川から、スズ子と娘の愛子を訪ねてやって来る。久しぶりの親子の再会に喜ぶ梅吉は、スズ子に代わって愛子の面倒を見てやろうと言い出す。スズ子と梅吉は、懐かしい話やそれぞれの近況を話して過ごした。

 梅吉の再登場について、福岡さんは「どこかでまた出てきてほしいなと思っていて、タイミングを探っていたんです。戦争が終わって、愛助(水上恒司さん)が亡くなって、子供が生まれたところで、孫の顔を見に来るエピソードはやりたいなと考えていて、このタイミングかなと思いました」と語る。

 長い間、梅吉からの音沙汰はなかったが、「裏設定としては、スズ子と梅吉は手紙のやり取りはしていた」と説明。「戦争という大変な時代でしたし、エピソードとして触れると放っておけませんから……。ここまで戦争と愛助の話をじっくりと描いてきたので、梅吉は少しお休みという感じでしたね」と笑う。

 同回で、梅吉が今は写真館を営んでいることが明らかになったが、「戦争の物資不足で手袋工場もいろいろ大変だったということで、戦後の再起を思って梅吉さんは写真館をやろうかなと思ったんでしょうね。地元の人たちが好きで、周りの人たちを楽しませたくて、そういうことになったのかなと思います」と語る。

 また、去り際の梅吉が紙吹雪をまくシーンがあったが、かつて花咲音楽学校の試験に向かうスズ子を見送るシーン(第4回)や、梅吉が「はな湯」の常連客に見守られながら、スズ子と共に東京へ出発するシーン(第40回)などでも同様の演出があった。

 この花吹雪については、「あれは台本にはいつも書かれていないんです。梅吉らしさ、ぱーっと花咲く感じの明るさが表現できるようにということで、柳葉さんと相談のもとで考えた演出になります。梅吉らしいアイテムですし、柳葉さんも楽しくやってらっしゃいました」と振り返る。

 ◇スズ子は「実は梅吉似」

 柳葉さんが「ブギウギ」の撮影に参加したのは約3カ月ぶり。趣里さんとの久しぶりの再会を、とても喜んでいたという。

 「柳葉さんは再登場を大変喜んでいらっしゃいましたし、スタジオ前で趣里ちゃんと抱き合って『元気か?』と聞いていました。スタジオ前でもお父ちゃんみたいな感じで、『頑張れよ』と応援していました」

 梅吉の魅力については「本当に愛情深いお父さんだと思いますし、駄目なところもありますが、明るくて前向きな性格がすてきだなと思います。スズ子と会ったら小競り合いするのもリアルですし、口ではそう言っていますが、腹の底では父娘として深い絆でつながっていることが分かります」と柳葉さんの演技をたたえる。

 また、福岡さんは「スズ子は実は梅吉に似ているのではないか」と感じているといい、柳葉さんも「スズ子はすごく梅吉似なんだよ」と話していたと明かす。

 「スズ子は認めないでしょうけど、『よし、行こか!』みたいな感じ、前進していく感じが梅吉そっくりだなと常々思っているんですよね。柳葉さんもそう思っていらっしゃって、もちろん『(母の)ツヤさん(水川あさみさん)あって』ということもおっしゃっているんですけど、その上で『梅吉似やで』と。本当に似たもの親子に見えるところが、すてきだなと思います」

 梅吉は「まだ出ますよ!」と今後の活躍も匂わせていた福岡さん。梅吉が、歌手として、母として懸命に生きるスズ子の人生に、どのように関わってくるのか。これからの展開に目が離せない。

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