万博の太陽:テレ朝「人間洗濯機」を再現 ドラマP「本当に試行錯誤しました」 当時のコンパニオンも絶賛の出来に

3月24日放送の「万博の太陽」の“人間洗濯機”登場シーン=テレビ朝日提供
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3月24日放送の「万博の太陽」の“人間洗濯機”登場シーン=テレビ朝日提供

 1970年の「日本万国博覧会(大阪万博)」を題材とした、橋本環奈さん主演のテレビ朝日開局65周年記念ドラマ万博の太陽」が3月24日午後9時から放送される。放送まで約1週間と迫る中、細部までこだわって制作されたセット写真が公開された。

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 公開されたのは、ダイヤル式の黒電話、ちゃぶ台、分厚いブラウン管のテレビなど、昭和を象徴するアイテムがちりばめられたお茶の間の写真や、今回ドラマのために再現した「人間洗濯機」の写真。

 人間洗濯機とは、人が頭を出した状態で入る流線型のカプセル状の湯船で、温水シャワーと気泡で体を洗い、温風で乾燥も行う。1970年の大阪万博に三洋電機(現パナソニックホールディングス)が未来の生活をイメージして出展。モデルが実演して多くの来場者を集めた。

 テレビ朝日の神田エミイ亜希子プロデューサーは「人間洗濯機」について「発想がすごいなと思いましたし、調べてみたら形や性能も斬新でびっくりしました。当時の技術者の皆さんはきっとたくさん苦労しながら制作なさったと思うのですが、丸みをおび、窓から中が見える宇宙船のようなデザインはどうしたらドラマでも再現できるか、本当に試行錯誤しました」とコメント。

 「美術スタッフは、(人間洗濯機を開発した)サンヨーの資料を拝見させていただいたり、写真を撮ったりもして、素材、大きさ、安全性など検討を重ねていました。ただ、本当にこの人間洗濯機を再現することは難しくて……! 監督、美術スタッフ、CG担当などさまざまなスタッフがどうしたら良いか何度も相談して、どうしたら成立できるか検討を重ねました。最終的にはスタッフのこだわりと頑張りがあり、(当時の)コンパニオンの方々に『そっくり』と褒めていただけるものが出来上がりました」と語った。

 ドラマには、1970年当時、実際にコンパニオンとして活躍した女性たちが、来場者役でエキストラ出演することも発表された。飯豊まりえさん演じる千夏が、人間洗濯機のデモンストレーションを行うシーンに登場する。

 エキストラとして参加した奥原さゆりさんは、再現されたセットについて「人間洗濯機は見事な出来栄えで、現場で人間洗濯機の前に立った時には、思わず当時のセリフが口をついて出そうになりました」と太鼓判。同じくエキストラとして参加した岡本香奈さんも「再現するのに大変ご苦労なさったと伺っていますが、素晴らしい出来栄えでした」と絶賛した。

 ドラマは「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズや、NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「花子とアン」などで知られる中園ミホさんの脚本。万博に憧れを抱く、東京・下町の畳店の娘・朝野今日子(橋本さん)の青春と家族愛が描かれる。

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