光る君へ:「妾でもいい」まひろが先に話しておけば 残酷なほどすれ違う二人 引き止めない道長に「そういうとこだぞ」の声

NHK大河ドラマ「光る君へ」第12回の場面カット (C)NHK
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NHK大河ドラマ「光る君へ」第12回の場面カット (C)NHK

 俳優の吉高由里子さん主演のNHK大河ドラマ光る君へ」(総合、日曜午後8時ほか)の第12回「思いの果て」が、3月24日に放送され、まひろ(吉高さん)と道長(柄本佑さん)の“すれ違い”が描かれた。

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 第12回では、道長の妾(しょう)になることを断ったまひろ。為時(岸谷五朗さん)が官職に復帰する目途もなく、生計を立てるためにまひろの婿を探すことを宣孝(佐々木蔵之介さん)が提案する。その頃、まひろと決別した道長は、かねてから持ち上がっていた倫子(黒木華さん)との縁談を進めるよう兼家(段田安則さん)に話す。

 一方、姉の詮子(吉田羊さん)は、藤原家との因縁が深い明子(瀧内公美さん)と道長の縁談を進めようと図るが……と展開した。

 終盤、道長からの文を受け取ったまひろは、いつもの廃邸へと走る。道長以外の男性の妻にはなれないと考え直し、「妾でもいい」と心に決めたまひろだったが、その思いを伝える前に先に口を開いたのは道長だった。

 まひろは道長から「左大臣家の一の姫のところに婿入りすることになった」と言われて、ショックを受けると、「倫子様は大らかな素晴らしい姫様です。どうぞお幸せに」と思ってもいないことを口走ってしまう。

 あくまで地位を得るためだという道長も道長で、心の中ではまひろが「妾でもよい」と言ってくれることを願うが、まひろの口からその言葉を聞けず。さらにまひろは「道長様と私はやはりたどる道が違うのだと私は申し上げるつもりでした。私は私らしく自分の生まれてきた意味を探して参ります。道長様もどうかすこやかに」と自分にウソをつき、廃邸を後にする。

 その後、道長は倫子の元へと向かい、まひろは涙に暮れた。

 SNSでは「いつまでもすれ違う2人」「素直になれない2人」「残酷だ…」などと視聴者は反応。「ここに来るまでは『妾でもいい』って思ってたのにね…」「まあな、人生にはタイミングってあるよな。残酷だけど」「先にまひろが話をしていれば…ほんとに間の悪い二人よ。これも相性だのう」といった感想も書き込まれた。

 また道長に対しては「道長、青い。にぶちん」「ひきとめろよ道長! そういうとこだぞ」「道長ー! そこは追いかけるところだろうがぁぁぁぁ」といった声も飛んだ。

 「光る君へ」は63作目の大河ドラマ。平安時代中期の貴族社会が舞台で、のちに世界最古の女性文学といわれる「源氏物語」を書き上げた紫式部(まひろ)が主人公となる。脚本を、2006年の「功名が辻」以来、2度目の大河ドラマ執筆となる大石静さんが手掛け、きらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した女性の一生を映し出す。

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