三浦一馬:“難解楽器”バンドネオンの奏者 「コンサートが一番の自分にとって糧になる時間」 「徹子の部屋」で

「徹子の部屋」に出演した三浦一馬さん=テレビ朝日提供
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「徹子の部屋」に出演した三浦一馬さん=テレビ朝日提供

 バンドネオン奏者の三浦一馬さんが、4月2日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。楽器との出会いや練習について語った。

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 バンドネオンはアルゼンチンタンゴの伴奏楽器としても広く知られる楽器で、左右合わせて71個のボタンと風を送り出す蛇腹の動きで演奏する。ところが、ボタンはドレミの順には並んでおらず、左右のボタンの並びも合致しないうえ、蛇腹の部分の押し引きで音が変わる。操作の難しい楽器だ。

 そんな“難解楽器”を知ったのは10歳の時だったという三浦さん。テレビで演奏していたバンドネオン奏者、小松亮太さんのイベントに行き「教えてください」と直談判したのが始まりだ。当時の自身が演奏している映像を見て、「(バンドネオンは)バイオリンとかみたいに子供用の小さいサイズがないのでね、ものすごく大変そうに弾いていて。今見ると恥ずかしいですね」と笑った。

 高校生の頃、アルゼンチンからバンドネオンの巨匠、ネストル・マルコーニさんが、国際音楽祭でのコンサートのために来日。マルコーニさんは、三浦さんが10歳頃からCDを聴いていて憧れていた人物。「行かないわけにはいかない」とコンサート会場へ行ったが、セキュリティが厳しくマルコーニさんに会うことができなかった。

 「音楽祭がわりと長い期間やっていて全部のコンサートに聞きに行ったので、『あの子、毎回いるよね』と関係者の人に顔を覚えてもらって。ある夜、寝ようかなと支度していたら、某音楽祭の方から携帯に連絡が入った。マルコーニさんが打ち上げしてるよ、とこっそり教えてもらったんです」

 寿司屋で打ち上げ中のマルコーニさんと初対面を果たした三浦さんは「緊張しましたね。それでもあたたかく迎えてくださって」と振り返った。翌朝、マルコーニさんは2時間ほど三浦さんにレッスンしてくれたといい、「(アルゼンチンの)ブエノスアイレスに来るんだったらレッスン見てあげるけどどう? と言っていただき、数カ月後に行きました」と明かした。

 番組では、バンドネオンの“中身”も公開。徹子さんから楽器の練習時間について聞かれると「昔は技術が追いつかないですから(たくさん)弾いていましたが、最近はそうでもないです。もっと総合的に譜面を書くことや、コンサートが一番の自分にとって糧になる時間なので、最近はそこを楽しむために頑張っています」と語っていた。

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