良いこと悪いこと
最終話 真犯人、だーれだ?
12月20日(土)放送分
伊藤沙莉さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」(総合、月~土曜午前8時ほか)。日本初の女性弁護士で、後に裁判官を務めた三淵嘉子(1914~84年)の人生をモデルに、ヒロイン・寅子(伊藤さん)とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追いつめられた女性たちを救っていく姿を描く、リーガルエンターテインメントだ。スタートから2週が過ぎ、視聴者の間で話題になっているキャラクターがいる。それは小林薫さん演じる穂高重親のことで……。
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穂高重親は、高名な法学者。女子教育に熱心で明律大学女子部の立ち上げに尽力し、教べんをとる。おおらかで何事にも動じないが、ひょうひょうとしておちゃめな一面も持つ。「法の世界」における寅子にとっての「生涯の師」。
ドラマの第1週「女賢しくて牛売り損なう?」(4月1~5日)では、寅子を明律大学へと誘い、第2週「女三人寄ればかしましい?」(4月8~12日)でも、寅子が初の法廷で目にしたとある夫婦の裁判について、ほかの女子部の学生と議論させると、共に判決を見届けた。
そんな穂高教授だが、視聴者の間では、法学者の穂積重遠が「モデルでは?」と話題になっている。穂積は女性法律家の育成に力を入れ、明治大学女子部を創設した人物。祖父は“日本資本主義の父”と称される渋沢栄一だ。
穂高教授役の小林さんが、2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」で、渋沢栄一(吉沢亮さん)の父・市郎右衛門を演じたことも、視聴者から注目を集めている理由の一つ。小林さん自身「虎に翼」の公式ガイドブックで「穂高のキャラクターは実在の法学者をモチーフに作られていると聞きました。僕は、大河ドラマ『青天を衝け』で渋沢栄一の父を演じましたが、モチーフとなった方は渋沢栄一の縁者と聞いて驚きました」と縁を語っていた。
4月15日から始まる第3週「女は三界に家なし?」では、生徒数が減り、存続の危機に陥る明律大学女子部。その中で、穂高教授はどんな役回りを担うのか。引き続きドラマを楽しみたい。
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