光る君へ:“悲しき中宮”定子の思い 出家、「枕草子」誕生 高畑充希「唯一見えた一筋の光がききょうだったのかな」

NHK大河ドラマ「光る君へ」第21回の場面カット (C)NHK
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NHK大河ドラマ「光る君へ」第21回の場面カット (C)NHK

 俳優の吉高由里子さん主演のNHK大河ドラマ光る君へ」(総合、日曜午後8時ほか)の第21回「旅立ち」が、5月26日に放送され、清少納言の「枕草子」の誕生が描かれ、ナレーションで「たった一人の悲しき中宮のために、『枕草子』は書き始められた」と紹介された。“悲しき中宮”こと定子を演じた高畑充希さんが出家やききょう(ファーストサマーウイカさん)について語った。

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 第21回では、定子(高畑充希さん)が髪をおろしたことは内裏に広まり、一条天皇(塩野瑛久さん)はショックを受ける。定子を守ることができず落胆するききょう(ファーストサマーウイカさん)を励ましたいまひろ(吉高さん)は、中宮のために何かを書いてはどうかとアドバイスし……と展開した。

 高畑さんは出家した定子について「出家っていうものが、たぶん現代とは全然おそらく感覚的に違ったのかなと思って」と前置きし、「『生きていて死んでいるようなものだ』っていうせりふが出てきたりするんですけど。だから、限りなく死に近いような感じのことをこの当時は出家だったんだなと思って。なので、そこまで追い詰められてしまったことにむなしさを感じましたね」と語る。

 同回では、ききょうの思いを受け取るかのように、有名な「春はあけぼの」で始まる一節を読み上げるシーンもあった。

 高畑さんは改めてききょうについて「当初は能力を買っていたり、センスを買っていたりっていうことだと思うんですけど。でもこの周りに何もいなくなってしまったところで、一条天皇は思ってはくれていますけど、物理的に手を貸せないところにいるので、なので唯一見えた一筋の助ける手というか、光がききょうだったのかなと思って」と明かす。

 「なので明らかに関係値はこのあたりから姫と従者っていうものから、友人ではないですけど、もうちょっと人対人みたいなところになっているのかなと思いました」と話した。

 「光る君へ」は63作目の大河ドラマ。平安時代中期の貴族社会が舞台で、のちに世界最古の女性による小説といわれる「源氏物語」を書き上げた紫式部(まひろ)が主人公となる。脚本を、2006年の「功名が辻」以来、2度目の大河ドラマ執筆となる大石静さんが手掛け、きらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した女性の一生を映し出す。

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