東京タワー:“令和版”ならではのラストに感動の声 2組の大学生と人妻、禁断の恋の結末(ネタバレあり)

連続ドラマ「東京タワー」最終回の一場面=テレビ朝日提供
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連続ドラマ「東京タワー」最終回の一場面=テレビ朝日提供

 人気グループ「King & Prince」の永瀬廉さん主演の連続ドラマ「東京タワー」(テレビ朝日系、土曜午後11時)の最終第9話が6月15日に放送され、“令和版”ならではのラストが話題となった。

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 ◇以下、ネタバレがあります

 ドラマは、江國香織さんの同名小説(2001年)を現代の東京を舞台に実写化し、大学生と人妻の2組の男女の禁断の恋を描いた。原作、2005年公開の映画版と、それぞれ違った結末で描かれてきており、今作のラストも注目を集めた。

 「一緒に暮らそう」と約束した透(永瀬さん)と詩史(板谷由夏さん)。透は一人前の医師になるためには後8年掛かるという焦りから、大学を中退して就職しようと、就活を始める。だがその頃、2人の関係に気付いた詩史の夫・英雄(甲本雅裕さん)は、透の母・陽子(YOUさん)に2人の関係を暴露。怒る陽子は、詩史との仕事中に激高し、詩史を激しく責めた。

 詩史は英雄と別れる決断をするが、透には一緒に暮らせないといい「これからは一人で生きていくことにしたの」と告げる。

 一方、耕二(松田元太さん)は、喜美子(MEGUMIさん)に会いに行き「出会わければ良かったなんて言わないで。喜美子さんが好き」と思いの丈をぶつけるが、喜美子から「しつこい、警察呼ぶわよ」と突き放される。

 後日、喜美子は耕二の通う大学に現れて「人妻に手を出してボロボロにした罰!」とビンタ。「その顔で『大事にする』って言われたら簡単に落ちるじゃない! おばさんの心をもて遊ばないでよ! 二度と人妻に手を出すんじゃないわよ!」と戒めた。これに、耕二も「もう誰かを傷つける恋愛はしない。約束する!」と応え、2人は別れた。

 大事に思い合うゆえ別れる決意をした2人を見た透は「別れる理由をちゃんと聞かせてほしい」と、再び詩史に会う。詩史は、自分は自立した大人に見えるが、一人で生きるのが怖かっただけだと明かし、そのため夫にも「いい妻のフリ」をしていたと告白。そして、このままだと今度は透に依存してしまうといい「そんな自分は嫌い。だから……離れるの。一人で立っていられるように」と話す。

 透が「もう怖くないの?」と問うと、「あなたに寄り掛かって生きる人生の方がもっと怖い。自分を愛せるのは自分だけ」とほほ笑んだ。詩史の決意に透も応え、最後のデートを楽しんだ後、2人は別れた。

 その後、詩史と喜美子はカフェで互いに別れたことを報告し合う。実は2人は、透と耕二と別れる前にも会っており、そのとき詩史は「昔は東京タワーが日本一高かったのに、今じゃ二番目。彼(透)にとって今は私が一番でも、いずれもっとステキな女性が現れるわ。だったらせめて一番美しい思い出でありたい」と本心を吐露していたのだった。

 このラストに、SNSでは視聴者から「東京タワーが2番目になってしまったセリフ、令和版だ!と感動した」「原作や映画当時には、スカイツリーは存在しなかった。東京タワーを『2番目』と比喩するのは、令和の今だからこそ」「せめて一番綺麗(きれい)な思い出として残したいっていうプライドも、しふみんらしくて良かった」「令和版東京タワーきたーーー!ってテンション上がった」といったコメントが相次いでいた。

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