元科捜研の主婦
8話「亡き兄が追った7年前の冤罪」
3月6日(金)放送分
新年度がスタートして約1カ月。テレビ局の年間編成戦略にも影響を与える春ドラマも出そろう中、意外な作品が注目を集めている。どうして人気を博しているのか、探っていくと昨今のドラマの傾向も見えてきた。
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注目を集めているのは多部未華子さん主演の「対岸の家事~これが、私の生きる道!~」(TBS系・火曜午後10時)だ。朱野帰子さんの小説「対岸の家事」(講談社文庫)が原作で、多部さんは「私の家政夫ナギサさん」(2020年)以来、5年ぶり2度目の同枠主演となる。
多部さん演じる専業主婦の主人公と、それぞれ異なる立場や考え方を持つ「対岸にいる人たち」との交流を通し、家事という「終わりなき仕事」を描く本作。第1話の総再生数が8日間で300万回を突破し、同局の“火10”ドラマとしては歴代1位の記録を樹立するヒットとなっており、出演者のインタビューも話題を呼んでいる。
多部さん演じる専業主婦に、ディーン・フジオカさん演じる育休を取った“主夫”のエリート官僚、江口のりこさん演じる仕事と育児の両立に悩むワーママの3人の家庭を軸にしつつ、さまざまな人々の思いを丁寧に描いており、そこが同じくさまざまな立場の視聴者の心を掴んだのだろう。
全員がそれぞれ問題を抱え、本当の意味での“嫌な人”が登場しないのもポイントで、長野礼子(江口さん)の夫、量平(川西賢志郎さん)は多忙なせいもあって家事を礼子に丸投げという役どころだが、礼子の苦悩に触れたことで自分なりにではあるが家事に取り組む一幕も描かれた。説教臭さや押しつけがましさを抑えた展開もまた支持を集めた理由かもしれない。
大事件が起きるわけでもなく、派手な展開もない本作が人気を博しているのは、昨今のドラマの傾向もあるのではないか。サブスクサービスで過激な内容のドラマが人気を博していることもあってか、2年ほど前から地上波でも猟奇殺人やセクシャル、不倫、復讐などをテーマにした作品が増えてきた。確かに見応えたっぷりで展開が気になってしまうものばかりだが、深夜ドラマを含めるとほぼ毎日という現状はさすがにちょっと多い印象がある。
また、ありきたりのラストにしたくないという制作サイドの思いがあってのことだと思うが、最終的な展開がスカッとしない作品も増えているように思える。特に復讐ものは最後にカタルシスを得られることを期待して、嫌な展開になっても頑張って見続けることが多々あるだけに、ラストまで予想を裏切るバッドエンドだと個人的にはげんなりしてしまう。
その点「対岸の家事」は、身近なテーマを丁寧に分析して優しくドラマ化している印象がある。大事件は起きないものの、ワークシェアリングや子の看護など、それぞれの家庭や登場人物が抱えている問題は、当人の気持ちになれば重大事案に該当するようなものばかり。丁寧な演出に、多部さんをはじめとしたキャスト陣の好演もあって、重くなりがちなテーマもドラマならではのフィクション感でスムーズに見ることができている。
ドロドロ展開の復讐劇で大ヒットした昨年7月期の「夫の家庭を壊すまで」(テレビ東京)をピークに、地上波では過激な作品が踊り場を迎える一方で、それまでの傾向から一線を画したホームドラマが徐々に注目されるようになってきた。そして今期は複数の作品が人気を博するようになっている。火10歴代1位となった「対岸の家事」もまた、トレンドの転換点に差し掛かったことを示す作品として注目していきたい。(MANTAN/立山夏行)
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