大阪ほんわかテレビ:「戦死した父親が最期に見たかも」 83歳でダイビング挑戦→“サンゴの海”へ

6月13日放送の「大阪ほんわかテレビ」の一場面=読売テレビ提供
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6月13日放送の「大阪ほんわかテレビ」の一場面=読売テレビ提供

 読売テレビの情報番組「大阪ほんわかテレビ」。6月13日午後7時から放送では、還暦を超えた人の夢を応援する人気コーナー「ひと花咲かせ隊!」で、83歳の女性がダイビングのライセンスを取得し、父が非業の死を遂げた“サンゴの海”に潜るまでに密着する。

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 この女性は「戦争の時に父親がサンゴの海で亡くなったので、死ぬまでに1回、サンゴの海に潜りたい」と夢を明かす。女性が2歳の時、32歳だった父親は第二次世界大戦下、太平洋のマーシャル諸島で亡くなったという。

 女性に父親の記憶は「全くない」と言うが、出征前の写真には女性と写る父親の姿が残されており、戦地からは「くれぐれも家の中を明るく、子供の教育は頼んだ。さようなら」と女性の母親に手紙を送っていた。

 女性は22年前にマーシャル諸島を訪れ、そこで父親が乗っていた船が上陸直前に魚雷で沈んだことを知る。マーシャル諸島は“サンゴの楽園”と呼ばれることから、「最期に父もサンゴをみたかもしれない」と思いをはせるようになった。83歳の今、マーシャル諸島に向かうのは体力的に難しいので、太平洋でつながっている日本の海でサンゴを見るのが夢だという。

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 「命がけでやります」という女性だが、水泳の経験はなく、基礎知識を学んだ後にプールを使った体験ダイビングへ。人生初のウェットスーツに着替え、コツを覚えると、5メートルの深さに挑戦。がぜんやる気になると、ダイビングライセンスの取得を目指すことになった。

 最初のロケから1カ月後、女性はダイビングのライセンスを無事に取得。本州で一番マーシャル諸島に近い場所だという和歌山県串本町で、インストラクターと共に陸地から100メートル離れた岩場の水深5メートルにあるサンゴを目指す。

 2人の息子、3人の孫、さらにはかかりつけ医も現地を訪れ「やれるだけやってください」「いつも他人のために頑張ってくれたので、自分のやりたいことを存分にやってほしい」「夢を叶えてほしい」「83歳で潜っている人をみたことがないので頑張ってください」とエールを送る。

 女性は「頑張ります」と涙ながらに応え、「戦死した父親が最期に見たかもしれないサンゴの海に潜りたい……」という夢をかなえに行く。

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