今田美桜さんが主演を務める連続テレビ小説（朝ドラ）「あんぱん」（NHK総合、月～土曜午前8時ほか）で、高知出身の代議士・薪鉄子を演じている戸田恵子さん。人気アニメ「それいけ！アンパンマン」（日本テレビ系）でアンパンマンの声優を37年にわたって務めてきた戸田さんが、「あんぱん」に出演する思いや、“厳戒態勢”が敷かれた撮影について語った。

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　「あんぱん」は、「アンパンマン」を生み出したマンガ家、絵本作家のやなせたかしさん（1919年～2013年）と、暢さん（1918年～1993年）夫婦がモデル。何者でもなかった二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどりつくまでを描く、生きる喜びが全身から湧いてくるような「愛と勇気の物語」となる。

　オファーを受けた時の心境について、「純粋にうれしかった」と戸田さんは振り返る。

　「やなせ先生の奥様の暢さんを中心に描かれる朝ドラが立ち上がっているという話はもともと聞いておりました。出演が決まる前に、個人的に取材を受けていたので、出る出ないは別として、この番組があるということ自体が本当にうれしくて。やなせ先生が生きていたら、どんなにお喜びかなというふうに思っていたんです。そんな中で、私にもオファーがあったことは、本当にうれしく思いました」

　「アンパンマン」で声優を務める山寺宏一さん、島本須美さん、中尾隆聖さんが「あんぱん」に出演したことから、視聴者からは戸田さんのキャスティングに期待する声も多く上がっていた。しかし、出演が正式に発表されるまでは公言できなかったため、周囲から「出ないの？」と聞かれることもあったという。

　「周りがすごく聞いてきて、ざわざわしていたんです。とにかく発表までは公言しないことになっていたので、私も何て言っていいのか非常に難しかったんですけど、もういっそ出ないと答えた方がいいなと思って『出ません』とずっと言っていたんです。『そんなわけはないだろう』という反応をされたのですが、逆に『そんなわけはないだろう』っていうのもおかしいんじゃないかとか、いろいろ言っていました（笑）」

　撮影中は厳戒態勢が敷かれ、台本に戸田さんの名前は掲載されず、スタジオの外のモニターにも映像が映らなかったという。

　「香盤表（撮影の進行表）にも一切私の名前は載ってなくて、ちょっと自分でも不安になるぐらい。実際にオンエアを見ないと、本当に出演しているのか分からないぞと。私にとっても初めての出来事で、不思議な感じの撮影でした。とにかく名前が出ていないというところで、これは私もしっかり守っていかなくてはいけないなと思って。私は毎日ブログを書いているんですが、そこにも一切、載せませんでした」という徹底ぶりだった。

　「発表後は、知り合いや友達からのメールやLINEがものすごくて、みんなすごく喜んでくれてるんだなと反響の大きさに驚きました。なんだか本当に全てが不思議な感覚でしたね」

　戸田さん演じる薪鉄子がのぶ（今田さん）に「手伝ってほしい」と呼び寄せ、舞台は東京へと移っていく。今後、鉄子とのぶがどのようにタッグを組むのか、そして嵩（北村匠海さん）は……とこれからの展開に目が離せない。

最終週の人物相関図が公開！　予告にはいたけど“名前なし”？　新キャラは1人　登美子＆千代子も“完走”

　今田美桜さん主演のNHK連続テレビ小説（朝ドラ）「あんぱん」（総合、月～土曜午前8時ほか）の新たな人物相関図が、ドラマの公式サイトなどで公開された。

　9月22日に始まる最終週（第26週）「愛と勇気だけが友達さ」の相関図で、新キャラクターとして、TVプロデューサーの武山恵三（前原滉さん）の登場が予告された。

「あんぱん」登場人物紹介

朝田のぶ（今田美桜）

柳井嵩（北村匠海）

朝田羽多子（江口のりこ）

朝田蘭子（河合優実）

朝田メイコ（原菜乃華）

屋村草吉（阿部サダヲ）

柳井登美子（松嶋菜々子）

柳井千代子（戸田菜穂）

宇戸しん（瞳水ひまり）

辛島健太郎（高橋文哉）

八木信之介（妻夫木聡）

今野康太（櫻井健人）

東海林明（津田健次郎）

岩清水信司（倉悠貴）

小田琴子（鳴海唯）

薪鉄子（戸田恵子）

世良則雄（木原勝利）

出川（小田井涼平）

いせたくや（大森元貴）

手嶌治虫（眞栄田郷敦）

六原永輔（藤堂日向）

大島コオ（七瀬公）

三浦光雄（池田努）

久里田洋（江原パジャマ）

中尾星子（古川琴音）

マノ・ゴロー（伊礼彼方）

浜辺ヒラメ（浜野謙太）

古川マモル（西山潤）

小宮ミカ（佐竹桃華）

「あんぱん」とは

　「あんぱん」は、「アンパンマン」を生み出したマンガ家、絵本作家のやなせたかしさん（1919年～2013年）と、暢さん（1918年～1993年）夫婦がモデル。何者でもなかった二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどりつくまでを描く、生きる喜びが全身から湧いてくるような「愛と勇気の物語」となる。