清水尋也:「19番目のカルテ」松本潤の名座長ぶり明かす 「頭の回転の速さと視野の広さを勉強させてもらっています」

日曜劇場「19番目のカルテ」に出演する清水尋也さん(C)TBSスパークル/TBS
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日曜劇場「19番目のカルテ」に出演する清水尋也さん(C)TBSスパークル/TBS

 TBS系日曜劇場「19番目のカルテ」(日曜午後9時)に出演中の俳優、清水尋也さん(26)。「魚虎総合病院」3年目の内科専攻医で、滝野(小芝風花さん)と同期の鹿山慶太を演じている。医療を題材にしたドラマに出演するのは今回が初めての清水さんに、主人公の総合診療医・徳重を演じる松本潤さんの印象や、自身の役作りについて聞いた。

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 ◇初めて知った「総合診療医」の存在

 ドラマは、富士屋カツヒトさんのマンガ「19番目のカルテ 徳重晃の問診」(ゼノンコミックス/コアミックス、連載中)が原作。

 医療ドラマに初挑戦ということで、自身に対する期待感と緊張感とで胸を膨らませていた清水さん。専門用語が多く、これまでに聞いたことのないような言葉がセリフとして登場するため、自分の体にどうなじませるかが課題だった。

 「話すときのリズムだったり、言葉・単語の区切り方をなるべくナチュラルにしたり。元々セリフの聞こえ方は自分で録音して確認するタイプなんですけど、そこはとくに意識しました」

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 脳外科や眼科といった18の専門分野に次ぎ、19番目の新領域となる「総合診療科」の医師である「総合診療医」。この存在を、清水さんは今回の撮影を通して初めて知った。今作の医療監修を務める医師に聞いたところ、総合診療医とは「患者さんにどれだけ向き合えるか」に重点を置く仕事であることが分かった。

 「僕が演じる鹿山は、診察の際、カルテに打ち込むため体はPCに向かっていて、患者さんに対して体を向けることがそんなに多くないんです。でも総合診療医は、別の看護師さんにカルテをとってもらって、患者さんに向き合って患者さんの目やしぐさ、話し方などを見て診察する。そこから予想していなかった病気が判明することもあるようで、命を救うことにつながっていく。これを機にもっと総合診療医への理解が深まればいいなと思っています」と話す。

 松本さんとは「となりのチカラ」(2022年放送、テレビ朝日系)に続き、2回目の共演となった。「初めて共演させていただいたときから印象が変わらず、すごく現場が見えていらっしゃる方。『目が何個ついているの?』と思うくらい現場を把握されていて。カメラ、照明など撮影の都合を全部考えた上でお芝居を作っていらっしゃる」と語る。

 松本さんは、この位置ではカメラにかぶってしまう、といった現場の状況を瞬時に判断し、すぐに修正するという。「頭の回転の速さと視野の広さを間近で見させてもらって日々勉強させてもらっています」。

 松本さんの“オーラ”によって、撮影現場では自然と士気が上がっている。「『よし、がんばらないと』と、みんなを自然と引っ張り上げる人間力もあって。気さくにお話も聞いてくださいますし、冗談とか言い合いながらときには大爆笑も起きたり。松本さんはおちゃめな部分もあるんですよ」と明かす。

 ◇鹿山の人間性が深く掘り下げられる第4話

 清水さん演じる鹿山は「考えても答えが出ないことを考えるのは無駄」と達観しているキャラクター。そんな鹿山に共感する部分はあるのだろうか。

 「どっちかというと僕も前はそう思っていたかな、という感覚です。10代のときは、自分の欲求や『こうなりたい』というものに対して必要な努力に対してまっすぐで、それ以外のことを排除してしまう部分があった。でも、この数年間でどんなことでも一個一個向き合う大切さに気づくようになりました」

 元々、仕事とプライベートを切り離して考えるタイプの人間だった。

 「やっぱり(芝居という)感情を取り扱う仕事が根本にある以上、どんな場面でも自分が感じたことや経験したことは全部役に活きてくるというのは日々実感しています。いろいろなことを経験して、悩むことにも意味があるし、ちゃんと次のステップに進んでいくための状況なんだという考えになりました」と自身の変化を感じている。

 第4話では、鹿山の人間性が深く掘り下げられていくという。清水さんは「医師という仕事に対する向き合い方、自分への向き合い方が、どういう風に変化していくか。鹿山の成長が描けたらいいなと思っています」と語っていた。

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