じゃあ、あんたが作ってみろよ
第9話 おにぎり食べて、元気だせ!
12月2日(火)放送分
俳優の高石あかりさん主演で、9月29日にスタートする2025年度後期のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」の新たなキャストが8月27日、発表された。今回発表されたのは、ヒロイン・松野トキ(高石さん)と共に松江で暮らす人々と、トキとレフカダ・ヘブン(トミー・バストウさん)を見守る蛇と蛙(かえる)。倉沢杏菜さん、安達木乃さん、岩谷健司さん、前原瑞樹さん、お笑いコンビ「阿佐ヶ谷姉妹」の渡辺江里子さんと木村美穂さんが出演する。倉沢さん、安達さん、阿佐ヶ谷姉妹は朝ドラ初出演。
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倉沢さん演じるチヨは、トキと織物工場で働く女工仲間。まっすぐな明るい女の子だが、それゆえに思ったことを正直に言ってしまうことも。
安達さん演じるせんも織物工場の女工仲間で、ちょっと抜けたところもあるが、それが愛きょうとなって場を和ませるムードメーカー。不器用ながら、家族のために健気に働く。
岩谷さん演じる借金取り親子の父・森山善太郎は、こわもてだが根っからの人の良さがにじみ出ている、借金取りに向かない借金取り。松野家の借金も小さく長~く優しく取り立てている。
前原さん演じる善太郎の息子・森山銭太郎は、父と同じように松野家の借金を取り立てる二代目。父親譲りの人の良さから、あと一歩、非情になりきれない。借金取りとしてはどこか頼りないが、本人は精いっぱい背伸びをしている。
阿佐ヶ谷姉妹は、トキとヘブンの家の庭に住む蛇と蛙の声を担当。2人の歩みを優しく見守る役どころとなる。江里子さんが蛇の声を、美穂さんが蛙の声を務める。
「ばけばけ」は、外国人の夫と共に「怪談」を愛し、西洋化が進む明治の日本で埋もれてきた「名もなき人々」に光をあて、代弁者として語り紡いだ夫婦の物語。主演の高石さんは松江の没落士族の娘で、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻・セツがモデルのヒロイン・松野トキを演じる。脚本は、NHK「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」やWOWOWの「撮休シリーズ」などを手がけたふじきみつ彦さんが担当する。
倉沢杏菜さんは、これまでさまざまなドラマで拝見し、その繊細なお芝居に魅了され、いつかご一緒したいと思っていました。安達木乃さんは、その明るさと温かさで、物語にかけがえのないぬくもりを与えてくれる方です。髙石あかりさんと共に、倉沢さん、安達さんが織りなす織物工場では、厳しい時代の中にも、確かに存在する年相応の青春ときらめき、そしてささやかな喜びが満ちあふれています。3人が集うことで生まれる、みずみずしいシーンになっています。
岩谷健司さんには、脚本のふじきみつ彦さん、岡部たかしさんと長年演劇ユニットで活動を共にされ、ふじきさんの脚本の世界を最も深く理解されているお一人です。ぜひ、出演していただきたいと思っていました。人の良さがにじみ出る借金取りを、味わい深く演じてくださっています。
前原瑞樹さんは、唯一無二の前原さんにしかできないお芝居が魅力だと思っています。厳しいけれど非情になりきれない借金取り・銭太郎を、最高に面白く、愛すべきキャラクターにしてくださっています。
物語を見守る蛇と蛙の声は、阿佐ヶ谷姉妹のお二人にお願いしました。脚本のふじきさんと、このドラマをどう語っていくのか、長い時間をかけて議論を重ねました。客観的なナレーションではなく、かといって登場人物が語るのでもない。少しだけ引いた立場から、ユーモアを交え、軽やかに物語を包み込んでくれる存在が理想だ、というふじきさんのアイデアから、この蛇と蛙は生まれました。収録は、いつもお二人が漫才をされる時のように掛け合いながら行い、現場は常に笑いに包まれています。
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