ばけばけ:「トキと銀二郎」「ヘブンとイライザ」 2組の“ランデブー”が幕開け 視聴者が最もクギヅケになった場面は? 第63回の注目度データ

連続テレビ小説「ばけばけ」のロゴ (C)NHK
1 / 2
連続テレビ小説「ばけばけ」のロゴ (C)NHK

 高石あかりさん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第63回(12月24日放送)で、視聴者を最も引き付けた場面はどこだったのだろうか? テレビの前の視聴者が画面にクギヅケになっていた割合を示す「注目度」(REVISIO社調べ、関東地区、速報値)の1分ごとの推移を調べたところ、最高値はエンディング直前、午前8時14分の73.2%だった。

あなたにオススメ

 「ばけばけ」は113作目の朝ドラ。ヒロインの松野トキと、その夫となるレフカダ・ヘブンのモデルは、松江の没落士族の娘、小泉セツと、「怪談」などの著作で知られるラフカディオ・ハーン(小泉八雲)だ。ドラマの中では大胆に再構成し、登場人物名や団体名などは一部改称してフィクションとして描くという。

 ◇2組の“ランデブー”が始まると、注目度は70%台に

 第63回は、4年ぶりに再会を果たしたトキ(高石さん)と元夫・銀二郎(寛一郎さん)の“ランデブー”の模様が描かれた。当日の朝、出かける準備をするため、髪を整え、真っ赤な口紅を塗るが、つい塗りすぎてしまい、唇からかなりはみだした状態になってしまう場面からドラマは始まった。

 テレビの前の視聴者のうち、画面に視線がクギヅケになっていた人の割合を示す「注目度」は、基本的に序盤から右肩上がりで上昇していくグラフを描き、中盤の午前8時7分以降は午前8時13分(67.8%)以外は全て70%超が続く、高い注目度の回となった。

- 広告 -

 銀二郎の来訪をそわそわしながら待っていたトキは、松野家の縁側で話をしたのち、2人で外出する。それがちょうど午前8時7分台(70.0%)で、ここから70%台の注目度がほぼ最後まで続くことになる。ただ、トキと銀二郎が出かけると、場面は花田旅館に着いたヘブン(トミー・バストウさん)とイライザ・ベルズランド(シャーロット・ケイト・フォックスさん)に切り替わる。

 しばらくして、花田旅館に錦織(吉沢亮さん)も合流。ヘブンがイライザを錦織に紹介すると、錦織は「先生の大切な方だと伺っています」と返答。イライザが「私も彼(ヘブン)からの手紙であなたの名前を聞いていたので初めて会った気がしないわ」と伝えると、錦織は「私のこと手紙に書いてくださってたんですね」とヘブンに対してうれしそうにほほ笑んだ。錦織のうれしそうな表情が印象的なこの場面は午前8時9分台(72.3%)だ。

 この後、ヘブンとイライザ、錦織の3人は花田旅館でお茶を飲みながら会話。滞在記を書き終えたら、ここを離れるから松江に来てほしいと連絡があったとイライザが漏らしてしまう午前8時10分台(72.9%)が最初のピークで、その後は少し注目度が下がる。

 ◇最後の午前8時14分台が最高値 その時、何が?

 続く午前8時11分台は、再びトキと銀二郎の“ランデブー”にカメラは移動。トキはさまざまな人と何度も訪れた清光院の石段を2人で登っている。もちろんトキと銀二郎にとっても思い出の地だ。

 2人が清光院から、歴代松江藩主の菩提寺である月照寺に移った午前8時13分に一度、67.8%と70%を割り込むが、午前8時14分で一気に、この日の最高値73.2%まで上昇する。午前8時14分台は、月照寺にある石の大亀像にトキと銀二郎が移動したあたりから。松江城下で悪さをした化け亀だったという伝説がある大亀像との対面に、怪談好きの銀二郎はワクワクしながらやって来る。

 その時、トキが気付いたのは錦織の姿。銀二郎と錦織が再会を喜んでいると、錦織の案内で訪れていたヘブンとイライザにも会ってしまう。「トキと銀二郎」、「ヘブンとイライザ」という会いたくなかった2組のカップルが出会ってしまった場面がこの日の注目度の頂点だった。

 活用したデータは、関東の2000世帯、関西の600世帯で番組やCMの視聴状況を調査しているREVISIO社が公表している独自指標の「注目度」。人体認識センサーを搭載した専用機器でテレビ画面に視線を向けているかを常に計測し、テレビの前にいる人のうち、番組を注視していた人の割合を算出している。(文・佐々本浩材/MANTAN)

写真を見る全 2 枚

テレビ 最新記事