ばけばけ:これですっきり家族に“隠し事”なし 結婚祝いの席で視聴者が最もクギヅケになった場面は? 第70回の注目度データ

連続テレビ小説「ばけばけ」のロゴ (C)NHK
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連続テレビ小説「ばけばけ」のロゴ (C)NHK

 俳優の高石あかりさん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第70回(1月9日放送)で、視聴者を最も引き付けた場面はどこだったのだろうか? テレビの前の視聴者が画面にクギヅケになっていた割合を示す「注目度」(REVISIO社調べ、関東地区、速報値)の1分ごとの推移を調べたところ、最高値は午前8時14分の71.9%だった。

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 「ばけばけ」は113作目の朝ドラ。ヒロインの松野トキと、その夫となるレフカダ・ヘブンのモデルは、松江の没落士族の娘、小泉セツと、「怪談」などの著作で知られるラフカディオ・ハーン(小泉八雲)だ。ドラマの中では大胆に再構成し、登場人物名や団体名などは一部改称してフィクションとして描くという。

 ◇右肩上がりに伸びていく注目度のグラフ

 第70回は、トキ(高石さん)とヘブン(トミー・バストウさん)の結婚を祝う“パーティー”の続き。場所は最初から最後まで、ヘブンの家からまったく変わらない変化のとぼしい回だが、登場人物それぞれが抱えてきた“隠し事”が次第に明らかになり、互いに本音をぶつけ合うような、一瞬も見逃せない劇的な展開になった。

 いきなりオープニングから始まった第70回は、テレビの前の視聴者のうち、画面に視線がクギヅケになっていた人の割合を示す「注目度」が51.8%という低いスタートだったが、ドラマ部分に入るといきなり60%台に上昇した。最近は、中盤以降はほぼ横ばい状態で、何度か“山”をつくるようなグラフを描くことが多かったが、第70回は、乱高下しながらも、午前8時14分のこの日の最高値71.9%に向かって、右肩上がりに伸びていった。

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 ◇ヘブンが「嘘つき!」 トキは「ずるい!」

 前回第69回のラストで突然、「カゾク、ナル、デキナイ」と言い出したヘブン。ドラマ部分に入ってまもなく、午前8時2分で注目度は65.8%まで上昇し、最初の“山”の頂点を作った。ヘブンは、松野家に多額の借金があること、三之丞(板垣李光人さん)が社長ではないことを知っていたことを明かし、「トキさん、嘘つき!」と言い放つ。そんな衝撃的な場面が午前8時2分で注目度が一気にはねあがった。

 その後、注目度は横ばい状態が続き、午前8時6分ごろから、ゆるやかに上昇し始める。三之丞が「ずっと嘘をついていました」と母、タエに謝罪。タエは「知っていましたよ」と三之丞の“優しい嘘”に気づいていたことを明かし、三之丞を許すあたりだ。

 その後も、トキの母、フミ(池脇千鶴さん)が実はタエが産みの母であることを明かすなど、次々と“隠し事”が明かされていく。そして、午前8時10分に69.1%で一度ピークに達する。ヘブンが、産みの母のタエ、育ての母のフミという2人の“ママ”ができて、うれしいと2人に語りかけ、いったん混乱が収束しかけたように見えた場面の直後だ。

 「ダメ、ダメ、ダメ」。トキの大きな声が突然響き渡る。トキは「ずるい! ずるいです」と言うと、「私だって、ずっと言いたかった」と思いを一気に吐き出す。フミをおもんばかるあまり、タエを「母上さま」とは呼べなかったトキ。ヘブンの様子を見て、心の奥にずっと隠していた思いが一気に噴出したのだろう。その言葉を聞くフミの表情も印象に残る。そんな午前8時10分が次の“山”の頂だった。

 ◇「ダラクソが!」で大団円

 その後は、注目度がいったん下がるが、午前8時12分以降、反転し、午前8時14分に最高値71.9%に達した。こういう時は叫ぶのが一番というトキの父、司之介(岡部たかしさん)の提案で、出席者全員が「ダラクソがー!」と大声でさけぶ。「ばけばけ」が始まって3カ月間、積もりに積もってきた登場人物たちの思いがすべて吐き出された激動の1週間は、「ダラクソ」で終わった。この注目度の高まりは、「ばけばけ」らしい大団円に視聴者も納得だったということかもしれない。

 活用したデータは、関東の2000世帯、関西の600世帯で番組やCMの視聴状況を調査しているREVISIO社が公表している独自指標の「注目度」(関東地区、速報値)。人体認識センサーを搭載した専用機器でテレビ画面に視線を向けているかを常に計測し、テレビの前にいる人のうち、番組を注視していた人の割合を算出している。(文・佐々本浩材/MANTAN)

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