月夜行路 ―答えは名作の中に―
第一話 令和の曽根崎心中!?文学オタクと主婦の旅する推理譚
4月8日(水)放送分
俳優の高石あかりさん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第91回(2月9日放送)で、視聴者を最も引き付けた場面はどこだったのだろうか? テレビの前の視聴者が画面にクギヅケになっていた割合を示す「注目度」(REVISIO社調べ、関東地区、速報値)の1分ごとの推移を調べたところ、最高値は午前8時13分の65.4%だった。
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「ばけばけ」は113作目の朝ドラ。ヒロインの松野トキと、その夫となるレフカダ・ヘブンのモデルは、松江の没落士族の娘、小泉セツと、「怪談」などの著作で知られるラフカディオ・ハーン(小泉八雲)だ。ドラマの中では大胆に再構成し、登場人物名や団体名などは一部改称してフィクションとして描くという。
第91回は、前週の第90回のラストで「マツエ……ハナレル……シマショウ」とヘブン(トミー・バストウさん)がトキ(高石さん)に突然告げた衝撃の展開の続き。ヘブンの突然の申し出に理解が追い付かないトキは、ヘブンに静かな怒りを発し続けていた。その様子を“夫婦げんか”と察した司之介(岡部たかしさん)とフミ(池脇千鶴さん)は、2人の姿にほほ笑ましさを覚える。ヘブンは、そんな司之介とフミにも、松江を離れ、熊本に行くことを伝える。
テレビの前の視聴者のうち、画面を注視していた人の割合を示す「注目度」は、序盤と中盤、終盤でそれぞれ“山”を作りながら、次第に高くなっていくようなグラフを描いた。ただ、第19週の幕開けの回で、劇的な展開があるわけではないためか、最高値は午前8時13分の65.4%と、やや低めの注目度で終わった。
序盤で注目度が高かったのは、熊本で英語教師をするとヘブンに聞かされ、「熊本?」「熊本は九州?」などとトキが戸惑う様子が続く午前8時0分台(59.5%)。その後、注目度は下降線をたどり、中盤の“山”は、錦織(吉沢亮)が弟の丈(杉田雷麟)に進路の希望を尋ねる午前8時7分(61.9%)に頂点を迎える。
そして終盤の“山”は午前8時13分の65.4%が頂点。ここがこの日の最高値となった。松江中学校で、丈が帝大を目指すことになったと、錦織がうれしそうにヘブンに報告する場面だ。
「兄の教えについていきたいと思いますので、ヘブン先生もどうか帝大に連れて行ってください」と丈がヘブンに頼むと、「ワタシ、ツレテイク、チガウ」「アナタ、ガンバレ、OK?」とヘブンはかわす。私も、私もと他の生徒も集まって来たので、「ワタシ、カミサマ、チガウ」と笑って、教室から逃げ出す。廊下に出た瞬間、ヘブンは深いため息をつく。松江を離れ、熊本に行く。言い出せていない、その事実が当然、心に引っ掛かっているのだろう。
64.3%とやや下がったものの、続く午前8時14分台もこの日の中では比較的高めの注目度が続いた。トキは買い物に出かけようとするが、ラシャメン騒動が収束したにも関わらず、顔を布で隠し出かけていく。そんなトキを、フミは複雑な表情で見つめているという場面だ。騒動の“後遺症”がまだしっかり残っているということが視聴者に改めて示された印象的な場面だった。
活用したデータは、関東の2000世帯、関西の600世帯で番組やCMの視聴状況を調査しているREVISIO社が公表している独自指標の「注目度」(関東地区、速報値)。人体認識センサーを搭載した専用機器でテレビ画面に視線を向けているかを常に計測し、テレビの前にいる人のうち、番組を注視していた人の割合を算出している。(文・佐々本浩材/MANTAN)
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