尾上松也:主演のシネマ歌舞伎がWOWOWで6月放送・配信 異例のWキャスト“2バージョン公開”で話題の舞台

シネマ歌舞伎「歌舞伎NEXT 朧の森に棲む鬼」ビジュアル=WOWOW提供
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シネマ歌舞伎「歌舞伎NEXT 朧の森に棲む鬼」ビジュアル=WOWOW提供

 シネマ歌舞伎歌舞伎NEXT 朧(おぼろ)の森に棲む鬼」が、6月6日午後2時からWOWOWで放送・配信されることが分かった。舞台公演では、“松本幸四郎版”と“尾上松也版”の主演違いの2バージョンを連続公開する前代未聞の試みで話題を呼んだ。今回放送・配信されるのは、松也さんが主演を務めた作品。

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 伝統的な歌舞伎に革新的な表現を融合させる「歌舞伎NEXT」シリーズ第2弾として、2024年から2025年にかけて上演された舞台を映像化。「劇団☆新感線」の数々の名作を生み出してきた中島かずきさん(作)、いのうえひでのりさん(演出)が再びタッグを組んだ。

 舞台は戦乱の世。主人公ライは、その日暮らしの落ち武者狩りにすぎない男だった。しかし「オボロの森」に棲(す)む魔物たちは、彼の心の奥底に潜む大胆な野心を見抜き、ある契約を持ちかける。与えられた力と天性の才を武器に、人々を欺き、操り、底辺から王座へと昇り詰めていくライがたどり着く先は……。

 シェイクスピア演劇の名作「リチャード三世」と「マクベス」から着想を得た今作は、欲望に忠実な主人公が、成り上がるほどにさらに深い悪へと堕ちていく姿を鮮烈に描き出す。見得や六方による花道の引っ込み、本水(本物の水を用いた)演出など、歌舞伎ならではの様式美を随所に取り入れながら、物語を彩る音楽やスピード感あふれる立ち回りといった、劇団☆新感線ならではのエッセンスが融合している。

 ◇ストーリー

 いつとも知れぬ戦乱の世。とある島国の深い「オボロの森」の中、野良⽝のごとく屍(しかばね)の⼭をあさる男が一人。その名はライ。落ち武者狩りで屍から⾦品を奪っていたところにオボロの魔物が現れ、ライの奥底にある欲望を呼び覚ます。それは、この国の王座を我がものにすること。魔物は⾔う。お前の⽣き⾎……命と引き換えにこの国の王座を与えよう。

 魔物がくれた“オボロの剣”はライの⾆に合わせて動き、⼈を斬っては⾚い⾎の⾬を降らす。⾎の⾬はこの世を嘘(うそ)に染め上げ、ライの嘘に⼼を射抜かれた⼈々は、その思惑に絡め取られ滅ぼされてしまう。現世を地獄に変えてのし上がり、ついに王座に手をかけるライ。だがそれこそが破滅の始まりだった……。

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