長澤まさみ:女親分役に挑戦 「覚悟してもらうで」とドスきかす

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 俳優の生瀬勝久さんと古田新太さんが出演しWOWOWで放送中の番組「勝・新(KATSUARA) シーズン2」の最終回の公開収録に、ヤクザの女親分役で女優の長澤まさみさんが登場した。縦じまの着物姿の長澤さんは、子分を従えて「覚悟してもらうで」と、関西弁でドスをきかせたせりふを披露し、「バカたれ! 参ったとぬかさんかい!」とステッキで古田さんを殴りつける笑いゼロのクールな芝居を見せた。

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 「勝・新」は、生瀬さんと古田さんの2人が劇団を結成し、劇場「CBGKシブゲキ!」での公演に向けて企画を練っていく様子をドキュメンタリータッチで描くドラマで、毎回本人役で登場する豪華ゲストとステージを練り上げていく。シーズン1では、伊勢谷友介さんや吉高由里子さん、藤原竜也さん、シーズン2では小西真奈美さんや吹越満さんが出演した。放送中のシーズン2では、劇団「勝・新」が本格始動し、総勢828人の応募者を集める大々的な劇団員のオーディションを行って12人を選び、芝居作りが進んでいく……という展開。

 公開収録されたのは、紆余(うよ)曲折の末、劇団名にちなんで、“勝新(かつしん)”の愛称で知られる勝新太郎さんの代表作「悪名」に挑戦することになり、基礎レッスン、応用レッスンを積んだ劇団員たちが臨む最終回のゲネプロシーン。「悪名」は勝さん演じる河内の暴れ者・八尾の朝吉と田宮二郎さん演じる弟分・モートルの貞が、時にぶつかり合いながらもコンビを組んで悪徳ヤクザをたたきのめす任侠映画シリーズで、番組では第1作をベースにアレンジを加えた。朝吉にほれ込んだ女郎・琴糸が売り飛ばされた広島・因島から救うために2人で乗り込んだところ、土地の女親分・麻生糸との対決が待っていた……という展開で、朝吉を古田さん、女親分を長澤さん、島のヤクザであるシルクハットの親分を、同じくゲスト出演したお笑い芸人のバカリズムさんが演じた。

 生瀬さんは「悪名」について「物まねにはならないように尊敬を込めてオマージュした。マニアになら分かるシーンをいろいろアレンジしました。失礼にならないようにやっているつもり。関西弁でやるのが大変だった」と話し、古田さんは「(勝さんとは違う)僕なりの朝吉なので、あんまりくどくない。あっさりしています」と自身の朝吉役について語っていた。番組は毎週日曜午後11時~WOWOWプライムで放送中。公開収録を行った最終回は16日に放送される。また、20日午後11時40分~WOWOWライブで全5話を一挙放送する。(毎日新聞デジタル)

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