小林聡美:群ようこ脚本でドラマ主演 石井桃子「山のトムさん」実写化

「山のトムさん  ほか一篇」 石井桃子 作 深沢紅子 ほか画 福音館文庫
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「山のトムさん  ほか一篇」 石井桃子 作 深沢紅子 ほか画 福音館文庫

 女優の小林聡美さん主演で、石井桃子さんの児童文学書を実写化するWOWOWのドラマ「山のトムさん」が12月26日に放送されることが29日、明らかになった。脚本は小林さんが2006年に主演した映画「かもめ食堂」や13年に放送されたWOWOWのドラマ「パンとスープとネコ日和」の原作者・群ようこさんが担当。やんちゃな猫のトムに振り回されながら、人間と動物が楽しく共生していく田舎暮らしが描かれる。

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 「山のトムさん」は石井さんの児童文学書「山のトムさん ほか一篇」(福音館文庫)が原作。小林さんは、東京で暮らしていたが、友人のトキ(市川実日子さん)とその子どもとともに慣れない田舎生活を始める主人公のハナを演じる。

 小林さんは「人が幸せに暮らすってこういうことなのかもしれません。働いて、おいしいごはんを食べて、夜は星空を眺める。原作の石井桃子さんが終戦直後に実践したそんな暮らしは、生きるための必死の手段だったかもしれませんが、今を生きる私たちに、なんでもない暮らしの豊かさを伝えてくれるような気がします」とコメントしている。

 市川さんは「新緑の季節の山で、ネコとヤギと子どもと大人たち、みんなで撮影をしました。家の軒下に、ツバメが巣を作り始める。青空に丸い虹。そういった大きな小さな変化を、みんなが感じながら現場に立っていたように思います」と撮影を振り返り、「静かな中、どんな音がして、何が起こっているのか。そんなことをこの作品で楽しんでいただけたらうれしいです」とメッセージを寄せている。

 監督は上田音さん、音楽は大貫妙子さんが担当。光石研さん、高橋ひとみさん、木南晴夏さん、ベンガルさん、もたいまさこさんらも出演する。WOWOWプライムで12月26日午後9時から放送予定。

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