吉本新喜劇の浅香あき恵さんが60歳で初めて映画主演を果たした映画「ありえなさ過ぎる女 ~被告人よしえ~」(北村誠之監督)が21日、沖縄県で開催中の「島ぜんぶでおーきな祭 第9回沖縄国際映画祭」で上映され、主要キャストとともに舞台あいさつに登場した。浅香さんは「病みつきになりそうです」と映画初主演を喜んだが、撮影では共演した光宗薫さんの演技を見て「『えらいこっちゃ!』と思った」と絶賛して、光宗さんを恐縮させた。
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映画は、60歳独身女性・佐野よしえ(浅香さん)が、20代、30代、40代のイケメン男性3人を殺害した容疑で逮捕され、世間はよしえが3人を殺したと疑っているが、よしえは、3人がよしえにほれ込み、4角関係のもつれで殺し合ったと「無罪」を主張。担当の女性新人弁護士・綾子(光宗さん)は、被告の主張を全く信じていなかったが、接見するうちによしえの不思議な魅力に気づいていく……という法廷サスペンス。
芸能生活40年の浅香さんは「せりふはいい加減に覚えるタイプ。『だいたい、こんな感じのことを言うんやろな』『その場で思い出すやろ』と覚えずに(撮影に)取り組んでいた」というが、初の映画撮影現場で「彼女(光宗さんが)がいきなり、裁判のシーンで、長ぜりふを台本も見ずに言い続けた。『私どうしよう。覚えてへん!』と思った。その日、家で必死に覚えた」と告白。「何回も(NGで)テーク11くらいまでしてしまった。とりあえずこうして編集して、初めていろんな良さとか分かってきましたので、今度はちゃんと覚えて、注意されんでテーク3くらいで収まりをつけたい」と次回作に意欲を見せていた。
舞台あいさつには浅香さん、光宗さんのほか、仁科克基さん、お笑いコンビ「ザ・ぼんち」のぼんちおさむさん、相島一之さんが出席した。
沖縄国際映画祭は、映画、音楽、ファッション、お笑いなど各種エンターテインメントを融合させたイベントで2009年から開催され今回で9回目。映画祭のイベントは那覇市、宜野湾市、沖縄市など、過去最大規模となる県内12市町村、20カ所以上で23日まで開催される。
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