田村正和:主演時代劇「眠狂四郎」が約半世紀ぶりに復活

「眠狂四郎 The Final」で主演を務める田村正和さん
1 / 4
「眠狂四郎 The Final」で主演を務める田村正和さん

 俳優の田村正和さんが、フジテレビ系で放送されるドラマスペシャル「眠狂四郎 The Final」(放送日未定)で主演を務めることが2日、分かった。田村さん主演の「眠狂四郎」が同局系で制作されるのはおよそ半世紀ぶり。田村さんは「見どころは、この歳でもこのくらいできるところかな」と冗談めかしつつ、「今日の世界に生きる狂四郎に光がさして最後には大きな対決が待っている。素晴らしい映像とともにお届けできると思います」と語っている。

ウナギノボリ

 「眠狂四郎」は柴田錬三郎さんの小説の主人公で、これまで何人もの名俳優たちが演じてきた時代劇の人気キャラクター。田村さんは1972~73年の連続ドラマで主人公・眠狂四郎を演じた。

 田村さんは、柴田さんから「『狂四郎は田村にぜひやらせたい』とおっしゃっていただいたことがきっかけで、演じることになった」といい、「やはり原作者から指名していただいて演じるということは光栄なことですよね。その時から公私にわたってお付き合いさせていただきましたので、僕にとって『眠狂四郎』は大事な作品です」と思いを明かしている。

 今回の「眠狂四郎 The Final」では、複雑な生い立ちを持ち、伝説の剣を操る孤高の眠狂四郎が、江戸に戻り自らの出生や運命に立ち向かう……という内容で、“シリーズ総決算”として狂四郎の前に最強の敵が現れる。田村さんは「狂四郎というのは自分の出生に大変なコンプレックスを持っている男なんですけど、今回少しだけ明るい光が入ってくるような部分もあります。あと大詰めの立ち回り、円月殺法の撮影は3日ほどかけて撮ったので大変なスケールでお届けできると思います」と仕上がりに自信をのぞかせる。

 撮影は2017年春からおよそ1カ月かけ京都の太秦で行われた。田村さんは「ここは(東映京都撮影所)、大正14年に親父(阪東妻三郎さん)が作った撮影所(当時は阪東プロ太秦撮影所)で、自分もこの撮影所の近くで生まれました。そういったゆかりのある場所で時代劇を撮影できるということで今回のお話を受けました」といい、「時代劇はお年寄りにはたまらないと思うんだけど、今作は若い人にも見てほしいね」とメッセージを送っている。

 「眠狂四郎 The Final」には、田村さんのほか、八嶋智人さん、津川雅彦さん、名取裕子さん、椎名桔平さんも出演する。

写真を見る全 4 枚

テレビ 最新記事