解説:「機動戦士ガンダム 水星の魔女」 謎多きクワイエット・ゼロとは?

「機動戦士ガンダム 水星の魔女」のガンダム・エアリアル(改修型)の立像
1 / 1
「機動戦士ガンダム 水星の魔女」のガンダム・エアリアル(改修型)の立像

  人気アニメ「ガンダム」シリーズの新作テレビアニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」。先が読めない展開が注目を集めており、中でも主人公スレッタ・マーキュリーの母プロスペラが進めている謎の計画“クワイエット・ゼロ”が話題になっている。“戦争のない世界を作る”ための計画らしいが、断片的に語られていることもあって、謎が多い。クワイエット・ゼロについて解説する。

続きを読む

 ◇戦争のない世界を作る エリィのための計画? 

 クワイエット・ゼロは、プロスペラが、ミオリネ・レンブランの父デリングが進めてきたという。身体機能拡張技術GUNDDを軍事転用したGUNDフォーマットを使って、兵器を掌握することで、戦争のない世界を作るということらしい。提唱者はデリングの妻ノートレットで、植物が持つ多様性を人類に応用したとされている。ガンダム・エアリアルが計画の鍵となり、プロスペラはミオリネを計画に巻き込む。

 「という」「らしい」などと歯切れが悪いのは、プロスペラが真実を語っているとは限らないからだ。本音が分からないプロスペラではあるが「世界を書き換えたいの。エリィが幸せになるために」「クワイエット・ゼロでデータストームの領域を広げれば、エリィは自由に生きることができる」とも語っている。

 プロスペラの娘エリィ(エリクト・サマヤ)は幼い頃、過酷な宇宙の環境に耐えられず、生体コードをガンダム・ルブリスに転移し、命をつないだ。そして生まれたのがエアリアルで、エリィはエアリアルという“体”がなければ物理空間で崩壊してしまう。クワイエット・ゼロは、どうやらエリィのための計画のようだ。

 ◇エンジェル・ハイロゥ? 人類補完計画??

 なお、クワイエット・ゼロが、戦争のない世界を作る計画であることが明らかになると、“エンジェル・ハイロゥ”を思い出すガンダムファンも多かったようだ。エンジェル・ハイロゥとは、富野由悠季総監督が手掛けた「機動戦士Vガンダム」に登場した巨大なサイコミュ兵器。サイコウェーブによって人類の闘争心をなくし、退化させるというとんでもない兵器で、人類を抹殺するために作られた。また、クワイエット・ゼロは「新世紀エヴァンゲリオン」の人類補完計画のようなものでは?という声もある。

 ここまでで明らかになっている情報を整理してみてもまだまだ謎が多く、今後の展開にますます注目が集まる。

 「水星の魔女」のキャッチコピーは「その魔女は、ガンダムを駆る。」で、多くの企業が宇宙に進出し、巨大な経済圏を構築した時代のA.S.(アド・ステラ)122が舞台となる。モビルスーツ産業最大手・ベネリットグループが運営するアスティカシア高等専門学園に、辺境の地・水星から主人公の少女スレッタ・マーキュリーが編入してくる。Season(シーズン)1がMBS・TBS系の日曜午後5時のアニメ枠“日5”で2022年10月~2023年1月に放送された。Season2が“日5”で放送中。

解説:「機動戦士ガンダム 水星の魔女」 ガンダム・シュバルゼッテついに登場 謎のガンドノードも

「機動戦士ガンダム 水星の魔女」のガンダム・シュバルゼッテのプラモデル「HG 1/144 ガンダムシュバルゼッテ」
1 / 1
「機動戦士ガンダム 水星の魔女」のガンダム・シュバルゼッテのプラモデル「HG 1/144 ガンダムシュバルゼッテ」

  人気アニメ「ガンダム」シリーズの新作テレビアニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」の第18話「空っぽな私たち」が5月21日、MBS・TBS系の日曜午後5時のアニメ枠“日5”で放送され、ガンダム・シュバルゼッテが初登場したことが話題になっている。ガンダム・シュバルゼッテは昨年12月にプラモデル(ガンプラ)がバンダイスピリッツから6月に発売されることが発表されたが、詳細が明かされていなかった。アニメに初登場したものの、いまだ謎も多く、パイロットも明かされていない。謎多きガンダム・シュバルゼッテとは……。

続きを読む

 ◇次世代コンセプトモデル!? 誰が乗る?

 シュバルゼッテは、機体の各部がダリルバルデに似ているようにも見えることから、ジェターク社のモビルスーツ(MS)ではないか?と予想するファンも多かった。第18話では、シン・セー開発公社の技術提供によってジェターク社が開発したMSであることが明らかになった。ジェターク社を引き継いだグエル・ジェタークは「次世代コンセプトモデル、シュバルゼッテ。父さんが開発を進めていたとは聞いていたんだが……」と詳細は知らなかったようだ。

 Season(シーズン)1では、グエルの父でジェターク社のCEOだったヴィム、主人公スレッタ・マーキュリーの母でシン・セー開発公社のCEOのプロスペラが接触するシーンが描かれていた。プロスペラは、技術提供の経緯を「ぜひともドローン事業を一緒にって熱烈に要望されちゃいまして」と話していたが、ヴィムは亡くなってしまったし、プロスペラは本心が分からないキャラクターなので、本当のところはどうなのだろうか。

 登場前は、グエルが搭乗するのでは?というファンの声も多かったが、パイロットは明かされていない。ジェターク社のMSということもあり、グエルが有力候補ではあるが、ガンダム・エアリアルに拒絶されてしまったスレッタが乗ることも考えられる。実は複座式なのでは?という予想するファンもいるようで、スレッタやグエル、グエルの弟のラウダ・ニールらが乗るという展開だってあるかもしれない。

 ◇ガンドノードはMS型ガンビット 無人機か?

 第18話は、ガンドノードというMSの存在も明かされた。「エアリアルのデータストームネットワークを拡張するMS型ガンビット」ということらしい。

 第14話「彼女たちのネガイ」では「MS型ガンビット」のガンヴォルヴァが登場したことも話題になった。ガンヴォルヴァは、反スペーシアン組織・フォルドの夜明けが運用するルブリス・ウルとルブリス・ソーンが装備するMS型ガンビットで、コクピットにGUNDフォーマットが組み込まれた無人機だった。ガンドノードも同じく無人機なのだろうが、詳細は不明。ガンドノードの本格的な登場も楽しみだ。

 「水星の魔女」のキャッチコピーは「その魔女は、ガンダムを駆る。」で、多くの企業が宇宙に進出し、巨大な経済圏を構築した時代のA.S.(アド・ステラ)122が舞台となる。モビルスーツ産業最大手・ベネリットグループが運営するアスティカシア高等専門学園に、辺境の地・水星から主人公の少女スレッタ・マーキュリーが編入してくる。Season1が“日5”で2022年10月~2023年1月に放送された。Season2が“日5”で放送中。

解説:「機動戦士ガンダム 水星の魔女」 裏主人公? 愛されるグエル Season2で成長

「機動戦士ガンダム 水星の魔女」のプラモデルのジオラマ
1 / 1
「機動戦士ガンダム 水星の魔女」のプラモデルのジオラマ

  人気アニメ「ガンダム」シリーズの新作テレビアニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」。4月にスタートしたSeason(シーズン)2では、人気キャラクターのグエル・ジェタークの成長が話題になっている。“裏主人公”とも呼ばれるほど人気のグエルの成長を解説する。

続きを読む

 ◇スレッタ声優も人気に嫉妬!?

 Season2が始まる前、主人公スレッタ・マーキュリー役の声優の市ノ瀬加那さんを取材した際、“グエル人気”について「関連ワードがSNSでたくさんトレンド入りしているのを見ると、グエル人気がちょっと悔しいです(笑い)。もちろん、うれしいんですよ! 愛されるキャラクターですよね」とも語っていた。

 主人公の声優が嫉妬するほどの人気のグエルは、アスティカシア高等専門学園パイロット科3年生で、ベネリットグループの御三家のジェターク社の御曹司。無敗のエースパイロットだったが、スレッタが学園に転入してきたのをきっかけに、人生が激動する。

 Season1のグエルは散々だった。スレッタに負け、スレッタに求婚するが逃げられ、ジェターク寮を追放されて野宿をする。行方不明となったグエルは、ボブという偽名を使って作業員になり、テロリストとの戦闘の中で父ヴィム・ジェタークを殺してしまう。

 “ネタキャラ”扱いされ、愛されているキャラクターではあるが、魅力はそれだけではない。異母弟ラウダ・ニールやジェターク寮の仲間に尊敬され、“ボブ時代”に上司や仕事仲間から愛されていたことからも分かるように、根は真っすぐな男なのだ。だからこそ、人気を集めているのだろう。

 ◇挫折、絶望を乗り越える

 Season2に突入してしばらく行方不明だったグエルだが、4月23日放送の第15話「父と子と」で再登場する。グエルは、地球で活動する反スペーシアン組織・フォルドの夜明けの捕虜となっていた。父を殺し、失意の底にあったグエルだったが、戦闘に巻き込まれ、傷ついた少女を助けようとする。絶望からはい上がるグエルの姿は、主人公のようにも見え、SNSでは「グエル」「ボブ主人公」がトレンド入りするなど大いに盛り上がった。

 第16話「罪過の輪」では、宇宙に帰還する。ジェターク社は、CEOだったグエルの父ヴィムが死んでしまったこともあり、ピンチに陥っていた。異母弟ラウダが同社を引き継ぐが、重圧に苦しんでいた。グエルは「あとは俺が引き継ぐ」とジェターク社を再建しようとする。

 第17話「大切なもの」で、グエルは学園に復学。スレッタに対して「今は進める。お前に教えられた」「俺はお前に感謝している」と真っすぐな気持ちをぶつけ、セセリア・ドートに煽られても、大人の対応を見せる。スレッタとの戦いを前に「プライドだけじゃスレッタ・マーキュリーには勝てないさ」とかつては拒んだAIを使って戦うことを決意するなど、グエルの成長を感じさせる場面が多々あった。

 父の死というトラウマ、厳しい現実に向き合うグエルの姿を見て、応援したくなったファンも多いはず。挫折、絶望を乗り越え、成長していくグエルの今後の活躍にも注目が集まる。

 「水星の魔女」は、MBS・TBS系の日曜午後5時のアニメ枠“日5”で放送中。

解説:「機動戦士ガンダム 水星の魔女」Season2 謎のMS続々 やられ役? 瞬殺された5機

「機動戦士ガンダム 水星の魔女」のガンダム・エアリアル(改修型)の立像
1 / 1
「機動戦士ガンダム 水星の魔女」のガンダム・エアリアル(改修型)の立像

  人気アニメ「ガンダム」シリーズの新作テレビアニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」のSeason(シーズン)2が4月9日、MBS・TBS系の日曜午後5時のアニメ枠“日5”でスタートした。放送を前に公開された予告PVでは、複数の謎のモビルスーツ(MS)が登場したことも話題になったが、Season2の第1話にあたる第13話「大地からの使者」で、謎のMSの正体が明らかになった。第13話に登場した5機の謎のMSを解説する。

続きを読む

 ◇エアリアル(改修型)に瞬殺

 5機のMSは、主人公スレッタ・マーキュリーが乗るガンダム・エアリアル(改修型)との連戦方式の決闘に登場した。連戦は5戦で、いずれも瞬殺された。「改修されたエアリアルに勝る機体は、今のベネリットグループにはありません」というせりふの通り、エアリアル(改修型)の強さを印象づけた。

 第1戦に登場したアズラワンは、ファリサ・ロボティクス製のMS。頭部などをシールドで覆う姿が印象的で、防御力が高そうではあるが、瞬殺された。デザインを担当したのは海老川兼武さん。

 第2戦に登場したのは、フォブラー・モーティブ製のホズラーII。両腕のビーム兵器を回転させる戦闘スタイルが格好いい。回転させる武器は「機動戦士Vガンダム」の飛行システム・ビームローターを思い出すが、この武器で飛べるわけではないようだ。形部一平さんがデザインした。

 第3戦に登場したバイホー・テクニカルラボ製のハイペリスは、SNSでも人気が高かった機体。サブアームを搭載しているようで、4本のビームサーベルで戦う。4刀流ということもあり、攻撃力が高そうだ。

 ヴィーラン・システム製のズヴァルヴィは、第4戦に登場。高い飛行能力が特徴のようで、柳瀬敬之さんがデザインした。

 最後の第5戦に登場したのは、ハンマー・フィールド社製のカペル・ジオで、両腕の武器で攻撃していた。第1話でグエルに負けた同じくハンマー・フィールド社のカペル・クゥとの関係も気になるところだ。ちなみに型式番号は、カペル・クゥが「TKG-328」で、カペル・ジオは「TKG-333」。

 ◇ガンプラ化は? 未登場のMSも

 5機は“やられ役”ではあるが、どの機体も個性的だ。SNSでは、ガンプラ(プラモデル)化を望む投稿も散見されたが、ガンプラ化は発表されていない。

 ちなみに、ガンプラの発売が発表されているガンダム・シュバルゼッテ、“新商品(仮)”は第13話に登場しなかった。ガンダムと思われる2機の正体も気になるところだ。

 「水星の魔女」のキャッチコピーは「その魔女は、ガンダムを駆る。」で、多くの企業が宇宙に進出し、巨大な経済圏を構築した時代のA.S.(アド・ステラ)122が舞台となる。モビルスーツ産業最大手・ベネリットグループが運営するアスティカシア高等専門学園に、辺境の地・水星から主人公の少女スレッタ・マーキュリーが編入してくる。Season1がMBS・TBS系の日曜午後5時のアニメ枠“日5”で2022年10月~2023年1月に放送された。

 Season2では、スレッタ、ミオリネ・レンブランがそれぞれの思いを胸に、ガンダムがもたらす強大な呪いに立ち向かうことになる。プラント・クエタでの事件から2週間たち、スレッタは学園でミオリネとの再会を心待ちに日々を過ごす。一方、ミオリネはベネリットグループ本社に身を置き、父の容態を見守る。

市ノ瀬加那:「水星の魔女」スレッタとリンク オドオドに共感 Season2はどうなる?

「機動戦士ガンダム 水星の魔女」で主人公スレッタ・マーキュリーを演じる市ノ瀬加那さん
1 / 2
「機動戦士ガンダム 水星の魔女」で主人公スレッタ・マーキュリーを演じる市ノ瀬加那さん

  「ガンダム」シリーズの新作テレビアニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」のSeason(シーズン)2が、MBS・TBS系の日曜午後5時のアニメ枠“日5”で4月9日から放送される。同作は、テレビアニメシリーズとしては初の女性主人公で、学園が舞台となるなどこれまでにない“新しいガンダム”を目指した。2022年10月~2023年1月に放送されたSeason1は、放送中の毎週日曜に、同作に関連するワードがSNSをにぎわすなど“新しいガンダム”は受け入れられ、これまで同シリーズを見てこなかった新規ファンを開拓した。主人公のスレッタ・マーキュリー役の市ノ瀬加那さんにSeason1を振り返ってもらいつつ、Season2への意気込みを聞いた。

続きを読む

 ◇グエル人気がちょっと悔しい

 「水星の魔女」のキャッチコピーは「その魔女は、ガンダムを駆る。」で、多くの企業が宇宙に進出し、巨大な経済圏を構築した時代のA.S.(アド・ステラ)122が舞台となる。モビルスーツ産業最大手・ベネリットグループが運営するアスティカシア高等専門学園に、辺境の地・水星から主人公の少女スレッタ・マーキュリーが編入してくる。

 女性主人公、学園が舞台になるなどチャレンジも多い作品となったが、大きな反響を受けて、市ノ瀬さんは「本当にありがたいことです」と喜ぶ。ファンからの声が市ノ瀬さんの力にもなっている。

 「これまでガンダムシリーズを見ていなかった方、普段はアニメとか見ない方にも見ていただいていることを感じていて、私自身もうれしい気持ちでいっぱいです。ガンダムシリーズはやっぱりすごく注目されていますし、私も地元の方や高校時代の先生から連絡をいただき、大きな反響に驚きました。SNSで『水星の魔女』のことを投稿すると、すごく大きな反響をいただいて、皆さんの反響からすごく力をいただいています。テレビアニメシリーズで初の女性主人公ということで、最初は皆さんも意外だったかもしれません。ただ、ガンダムシリーズはこれまでも女性パイロットが戦ってきた歴史がありますし、『水星の魔女』を見ると、女性が主人公である意味も感じます。自然な形で女性主人公としてストーリーが展開されていますし、本当にすごい作品です」

 個性的なキャラクターの中でも人気を集めたのが、グエル・ジェタークだ。初登場時はスレッタに威圧的な態度を取り、嫌われるキャラクターになるのかと思いきや、憎めないところもあり、愛されるキャラクターになった。

 「グエルは最初出てきた時、俺様な感じで、当たりが強かったので、どうなっていくんだ!?と思ったんですけど、今や大人気キャラクターですよね。グエルの関連ワードがSNSでたくさんトレンド入りしているのを見ると、グエル人気がちょっと悔しいです(笑い)。もちろん、うれしいんですよ! 愛されるキャラクターですよね」

 ◇おや!? 衝撃の第12話

 「逃げたら一つ、進めば二つ手に入る」。スレッタが母・プロスペラから授かった言葉で、「水星の魔女」のキーワードの一つになっている。市ノ瀬さんはSeason1で特にこの言葉が印象に残っているという。

 「スレッタちゃんとプロスペラさんの関係が不穏な感じになってきましたよね……。『逃げたら一つ……』は最初、希望の言葉、前向きでポジティブな意味として受け取っていましたが、Season1の後半で、おや!? この言葉の意味は!?となり……。最終的には、いい言葉になってほしいんですけど」

 Season1の最終話となった第12話「逃げ出すよりも進むことを」でもこの言葉をきっかけにスレッタが変化した。第12話は最後に衝撃の展開もあり、Season2に向けて雲行きが怪しくなってきたようにも見える。

 「Bパートまでは王道な展開で、このままSeason2だ!と思っていたら、Cパートがあり、私も衝撃を受けました。スレッタちゃんには早く目を覚ましてほしいですし、それを助けてくれるのはミオリネさんであってほしいです。一人では解決できない問題だと思うので、仲間たちに支えてもらいながら、正しい道を進んでくれるといいのですが」

 ◇Lynnちゃんがミオリネさんで本当によかった

 スレッタは、コミュニケーション能力が高いわけではなく、オドオドするシーンも多い。意外に大胆な行動に出ることもあり、逃げずに前に進もうとする。市ノ瀬さんの演技力もあって、魅力的なキャラクターになった。

 「1話の収録の時、最初はナチュラルめにオドオドのお芝居をしていました。でも『もっとテンパっていいですよ』『アドリブを入れていいですよ』というお話があったんです。声がひっくり返ったり、勢いよく噛んじゃったりするお芝居もディレクションに沿ってやらせていただきました。演じれば演じるほどどんどん面白いスレッタちゃんがでてきて、監督たちの考えが形になっていく度に自分ももっとスレッタちゃんらしさを表現していきたい思ったので、アドリブも入れられるところはチャレンジしてみました。走っている時の『ほっ!ほっ!ほっ!』『助っ人!助っ人!』や、第7話の最後のシーンの、プロスペラさんに『ガンダムなの』と告げられたあとのリアクションも実はアドリブで、OKをいただけて、うれしかったです。アドリブでもスレッタちゃんらしさを出していこうとしています」

 オドオドしているが、せりふが聞き取れないわけではなく、バランスが絶妙だ。市ノ瀬さんは「難しくはあったんですけど、自分が緊張している時も、スレッタちゃんみたいにオドオドするんです(笑い)。すごく共感をするんですね。共感しながら演じるのが楽しかったです」と笑顔で話す。

 特に苦労したのは第11話「地球の魔女」のミオリネ・レンブランとのシーンだったという。すれ違っていたスレッタとミオリネが互いの気持ちをぶつけ合うSeason1の名場面の一つだ。

 「第11話で、ミオリネさんと言い合い、抱き合うシーンも難しかったです。素直で真っすぐな感情を表現しようとしましたが、『ひねくれていいです』というディレクションをいただきました。スレッタちゃんは、ほかの人たちと関わっていく中で、ミオリネさんにもっと認められたいという気持ちになっていますし、人間としてちょっとずつ成長してきたので、すごく納得しました」

 市ノ瀬さんは、ミオリネ役のLynnさんとは今作が初共演となった。市ノ瀬さんはLynnさんに絶大な信頼を寄せている。

 「Lynnちゃんがミオリネさんで本当によかった。ミオリネさんは言葉が強めで、最初はびっくりしたんですけど、自然に受け入れられるお芝居なんです。スレッタちゃんもびっくりしてはいるけど、肝が据わっているところもあって、ぐいぐい前に行きます。自分の気持ちとリンクしているところがあって、Lynnちゃんのお芝居があって、よりスレッタちゃんらしくなるんです。ありがたいです。Lynnちゃんと仲良くなれてうれしいですし、ミオリネさんもLynnちゃんも大好きです」

 ◇Season2も何かがある!?

 Season2の放送を前に、動画配信サービス「DMM TV」で特番「『機動戦士ガンダム 水星の魔女』Season2直前!沼に引き込もうスペシャル」が配信されており、この日のインタビューは、特番の収録後に行われた。DMM TVではSeason1を全話配信中で、Season2が4月9日から配信される。

 特番では、タレントの景井ひなさん、市ノ瀬さん、LynnさんがSeason1を振り返り、Season2の見どころなどを紹介する。景井さんは「水星の魔女」を初めて見たばかりでで、3人のトークは大いに盛り上がった。市ノ瀬さんは収録を終えて「すごく楽しかったです!」と笑顔で語る。

 「景井さんが『水星の魔女』を見てくださり、すごく楽しんでくださっているんです。3人で女子会みたいにリラックスしてお話しできました。Season2が終わった後、また3人で集まりたいですね。Season2も、たくさんの人を抜け出せないくらいの沼に引き込めるように頑張ります!」

 Season2は、スレッタ、ミオリネがそれぞれの思いを胸に、ガンダムがもたらす強大な呪いに立ち向かうことになる。プラント・クエタでの事件から2週間たち、スレッタは学園でミオリネとの再会を心待ちに日々を過ごす。一方、ミオリネはベネリットグループ本社に身を置き、父の容態を見守る。Season2もどうやら驚きの展開が待っているようで……。

 「Season1は予想できない激動の展開でしたが、Season2もきっと驚きの展開が待っているはずです。いろいろな伏線があり、まだ言えないことも多いのですが、想像できない展開で、私もそうなるんだ!?と驚いたところが多々あります。私としては、プロスペラさんとスレッタちゃんの関係がいいものになってほしいですし、ミオリネさんとスレッタちゃんが無事に二人でいられるのが理想なんですけど……。きっと何かあるのでは!?とドキドキしながら、楽しみにしています」

 市ノ瀬さんの言葉は何やら意味深だ、Season2も「きっと何かがある!?」と期待が高まる。

サブカル 一面アーカイブ

- 広告 -
- 広告 -
- 広告 -
- 広告 -