注目ドラマ紹介:「タンブリング」 男子新体操部の熱い青春ドラマ 山本裕典ら吹き替えなしで

 山本裕典さん(22)主演の男子新体操部を舞台にした青春ドラマ「タンブリング」(TBS系)の放送が17日始まる。ひょんなことから新体操部に入部してしまったヤンキー軍団と弱小ながらもまじめに取り組む部員たちが、恋や家族、友情、新体操に悩む姿が描かれる。山本さんら出演者は、約半年間にわたって新体操の練習に励み、代役を立てずに演技を行う。山本さんはゴールデンタイムの連続ドラマ初主演。

ウナギノボリ

 「タンブリング」とは床上で行う宙返りのこと。山本さん演じる東航(あずま・わたる)は烏森(からすもり)高校(カラ高)の3年生で、ヤンキー仲間を従えている。担任の先生から単位不足を補うため、何か部活をやらなければならないと聞かされる。航は美人転校生の茉莉が女子新体操部に入ったことを知り、少人数で“弱小”とバカにされる男子新体操部に仮入部する。部員たちは、航の素行の悪さにとまどうが、メンバーが6人になったことで、念願の団体戦に向けて練習を開始。茉莉が2年のエース火野のタンブリングをほめたため、航は火野をライバル視し、キャプテンの悠太に「早くタンブリングを教えろ」と迫る。そんなある日、悠太たちは街でヤンキーたちに絡まれ、航が助けに入るが、もみ合っている最中にメンバーの1人がケガをしてしまう……という内容。

 男子新体操部のメンバーを演じるのは若手男性俳優の面々。キャプテンの悠太を俳優集団「D−BOYS」のメンバーで「仮面ライダーキバ」の主人公を演じた瀬戸康史さん(21)、一緒に入部するヤンキー仲間に、08年のドラマ「ごくせん 第3シリーズ」に出演した三浦翔平さん(21)、NHK朝ドラでヒロインの相手役を演じた大東俊介さん(24)らが演じるほか、音楽グループ「AAA」の西島隆弘さん(23)▽「D−BOYS」の柳下大さん(21)▽俳優の冨浦智嗣さん(18)▽賀来賢人さん(20)▽タモト清嵐(そらん)さん(18)−−が出演する。ヒロインの茉莉役はモデルの岡本あずささん(17)、航の母親役で女優の大塚寧々さん(41)、同部顧問役で「EXILE」のAKIRAさんも出演する。

 見どころは、吹き替えなしで演じられる新体操の演技シーン。男子新体操の団体競技は、手に何も持たず、女子には禁止されているタンブリングを駆使してダイナミックな演技を披露する。山本さんは、体重を2~3キロ落としてクランクインに臨み、国士舘大学の男子新体操部の指導で出演者らと100時間以上の練習を行っている。同ドラマはマンガ誌「なかよし」(講談社)でマンガ化の予定で、小説版も発売されており、9月には舞台化も予定されている。

 主題歌には、音楽ユニット「Honey L Days」の「まなざし」が起用された。放送は毎週土曜午後7時56分から。17日の初回は、午後7時からの2時間スペシャル。(毎日新聞デジタル)

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