光る君へ:道長の命で“接近”も、俊賢は伊周に「恩義」感じていた? 本田大輔「正直なことを正直に言いに」

NHK大河ドラマ「光る君へ」で源俊賢を演じる本田大輔さん (C)NHK
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NHK大河ドラマ「光る君へ」で源俊賢を演じる本田大輔さん (C)NHK

 俳優の吉高由里子さん主演のNHK大河ドラマ光る君へ」(総合、日曜午後8時)で、源俊賢(としかた)を演じる本田大輔さん。5月12日放送の第19回「放たれた矢」では、道長(柄本佑さん)の命を受けた俊賢が、伊周(三浦翔平さん)と隆家(竜星涼さん)に近づく姿が描かれたが、「きっと俊賢は、別に(伊周のことを)敵視しているわけでもなく、正直なことを正直に言いに行ったような気がしている」と話す本田さんが同シーンを振り返った。

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 第19回では、道長が右大臣に任命され公卿の頂点に。これを境に、先を越された伊周との軋れきが高まっていく。

 道兼(玉置玲央さん)の次の関白の座を狙っていた伊周は、道長に「父上(道隆、井浦新さん)と道兼叔父上を呪詛したのは右大臣殿か」と尋ねると、「自分の姉である女院様(詮子、吉田羊さん)を動かして、帝(一条天皇、塩野瑛久さん)をたぶらかしたのも右大臣殿であろう」と“いちゃもん”をつける。

 さらに伊周は「女院様を使って、中宮様(定子、高畑充希さん)に無理強いするのもやめろ!」と道長の肩につかみかかるが、ひらりとかわされて床に崩れるというぶざまな姿を見せてしまう。

 この日から伊周と弟の隆家は参内しなくなってしまうが、この兄弟の元を訪ねたのが俊賢。一条天皇が「案じている」と告げるなど、俊賢は以前、蔵人頭として天皇のそばに仕えていたことを利用し、言葉巧みに伊周の功名心をくすぐり、兄弟に参内するように願い出る。すると後日、陣定に伊周と隆家が姿を現し……と展開した。

 自分の有能さを示した俊賢。本田さんは「いろいろと調べると、(俊賢は)やっぱり伊周に対してもものすごく恩義というか、いろいろ持っていたと。そういうものを知って演じるのと、知らずに演じるのはまた違うのかなと思って。ただ単に攻撃的なせりふを言うのではなく、やっぱりどこかしらの恩義、それから礼儀をしっかり持った上でやるっていうのを今回テーマに決めていたので、セッションしている感じがあって、とても楽しかったです」と話す。

 一方で道長に対して本田さんは「まず道長という人物を知ろうと思ったとしても、柄本佑という素晴らしい俳優の残像がずっと頭につき、僕の中では柄本佑さんがもう道長なんですね。彼のバックボーンもものすごいものがあるので、正直言って『ただものではない』と。それで彼が演じていらっしゃる道長に対して、僕が言うせりふ『ただものではない』、これは僕『こういうこと言いたかった』っていうのがあったので、本当、ただものではない人に対して『ただものではない』と言えたことがうれしかったですね」と語った。

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