りょう:アラフォー女性の本音ドラマで初主演 NHKの新枠「よる☆ドラ」第1弾

NHKのドラマ新枠「よる☆ドラ」の第1弾「ビターシュガー」に主演するりょうさん
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NHKのドラマ新枠「よる☆ドラ」の第1弾「ビターシュガー」に主演するりょうさん

 女優のりょうさん(38)が10月にスタートするNHKの新たなドラマ枠「よる☆ドラ」(毎週火曜午後10時55分)の第1弾「ビターシュガー」に主演することが8日、明らかになった。りょうさんは今回が連続ドラマ初主演。りょうさんと和久井映見さん(40)、鈴木砂羽さん(38)が演じるアラフォー女性3人は友情で結ばれていたが、あることがきっかけで亀裂が入り、本音をぶつけあううちにさらに溝が深くなり……という“女性の本音トークが気持ちいい”ドラマになる予定。9日に東京都内近郊で撮影を開始する。

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 NHKは現在、毎週火曜午後10時から「ドラマ10」を放送。同枠は10年に「八日目の蝉」「セカンドバージン」、11年に「マドンナ・ヴェルデ~娘のために産むこと~」「下流の宴」など女性向けのヒット作を多く生み出している。これに加えて「ドラマ10」後の時間帯に「よる☆ドラ」を10月からスタートさせる。制作統括を務めるNHKエンタープライズの後藤高久さんは「10月からはじまるドラマ新枠ということを視聴者の皆さんに広く知っていただくという点で、りょうさんはグッドな人選だと思います。ことさら『新しいドラマはおしゃれな大人のドラマです!』なんて言わなくても、『なるほどNHKは本気で“NHKらしくない、大人のドラマ”を作ろうとしているのだな』ということが、りょうさんをキャスティングしただけで伝わるはずです」と第1弾の主演に決まったりょうさんの起用理由を説明している。

 りょうさんは、連続ドラマ初主演について「今まで、どんな役に対しても最大限の力で取り組んできたので、変わらず、全力で挑みたいと思います。あとは、素晴らしい俳優さん方と芝居ができる機会をいただいたので、そんな余裕はないとは思いますが、できるだけ楽しみたいと思います!」と意気込みを語っている。

 ドラマは大島真寿美さんの小説「虹色天気雨」とその続編「ビターシュガー」が原作。りょうさんはドラマについて、「恋愛、結婚、離婚、仕事と……酸いも甘いも経験したアラフォー女性3人のたくましい生き方が表現されていると思いました。男性には耳をふさぎたくなるような女性の本音を、男性には知ってもらいたいと思いますし、女性には、このドラマを見て、スカッ!としていただきたいと思っています」とアピール。また、共感できる部分は「アラサー世代は『30歳になったら結婚して、家庭を持って……』みたいなことを、漠然と思い描いているような気がするのですが、アラフォー世代は本当に真剣ですからね。幸せにしてもらうのではなく、自ら幸せをつかみにいってると思います。だからこそ、仕事も恋愛も一生懸命で……。そんな姿は、カッコいいと思います」と語っている。

 共演する和久井さんと鈴木さんに対しては「ドラマのストーリーが、日々の何気ない会話で、テンポよく進んでいくので、大変だなと思っていたのですが、和久井さん、砂羽さんだったら、何も心配することはないなと……、今からとても楽しみです」と不安はない様子。役柄の市子について「私も市子のように、何かあったときには、無心でスープを煮込んだりしています(笑い)。あとは、取り越し苦労をするところが、市子と似ているような気がします」と共通点も多いようで、「女性は年齢を重ねるにつれ、男性よりも、利益がなくなるような社会に感じるので、同世代として、40年生きてきたことが、楽しかった、誇らしいことだったと思っていただけるような、ささやかなメッセージをこの作品で表現できたらと思います」とメッセージを送っている。

 そのほか出演は、カンニング竹山さん、袴田吉彦さん、忍成修吾さん、荒川ちかさん、井上和香さん、東儀秀樹さん、豊原功補さんら。10月18日からNHK総合で毎週火曜午後10時55分~11時24分に放送予定。全10回。(毎日新聞デジタル)

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