観月ありさ:濃姫役で戦国時代劇初挑戦 信長役は城田優 SPドラマ「濃姫」

「濃姫」を演じる観月ありささん (写真=テレビ朝日提供)
1 / 1
「濃姫」を演じる観月ありささん (写真=テレビ朝日提供)

 女優の観月ありささんが、テレビ朝日のスペシャルドラマ「濃姫」で戦国武将の織田信長の正室・濃姫役で主演することが11日、わかった。信長役は観月さんと初共演となる俳優の城田優さんが演じ、“日本一の大うつけ”と呼ばれながらも天下統一を目指した信長と、その波乱の生涯を近くから見ていた妻・濃姫の視点で描く。「吉原炎上」など近代の時代劇の経験はある観月さんだが、戦国時代を舞台にした時代劇は初挑戦となる。

ウナギノボリ

 濃姫は戦国時代、油売りから立身出世を果たした“美濃のマムシ”こと斎藤道三の娘で、政略結婚のため信長のもとに嫁いだ。本作では、才色兼備で武術の心得がある強く、美しい姫で、“うつけ”と一族から嘲笑されていた信長の秘めた才を見抜き、誰にも理解できない心の内を読み切って、信長のよき理解者となっていく。

 物語は、武将たちが各地に城を構え、戦と和平を繰り返していた戦国の世、下克上の末に美濃の領主まで成り上がった斎藤道三の娘・濃姫(観月さん)は、父から尾張の織田信長(城田さん)に嫁ぐよう命じられる。道三は娘を嫁にやり、織田家と手を結んだと見せ、家中から“うつけ”と笑いの種にされている信長が織田家を継いだところで、まとめて尾張の地を奪い取る腹づもりだった。嫁いだ濃は、那古野(なごや)城で大殿の織田信秀、その正室・土田御前らから丁重に出迎えられる。しかし、肝心の婿が見当たらない。すると、中庭からほこりまみれの小袖姿の男が現れた。実はその男が信長だった……という内容。

 観月さんは、「濃姫は、とにかく健気な女性。常識を超えた器の持ち主である信長の妻として、あるときは母のように諭し、あるときは目をつぶって静観し、さらには周囲の動きを止めたり、補佐役に徹し、一歩引いて苦楽をともにする姿は尊敬します。まさに理想の妻ですね」とコメント。「戦国の世は多かれ少なかれ、人々がさまざまな野望を抱いて生きた時代。“熱さ”が失われている今、この時代の人々の生き様から、燃えたぎるような情熱というものを学びたい」と意気込みを語り、初共演となる城田さんに対しては、「フランクな方なので、とても楽しく撮影させていただいています。2人とも身長が高いので、気心の知れたスタッフから“大型時代劇”とからかわれています(笑い)」と語っている。

 また城田さんは「この作品では信長の真の考え、そして彼が最強の武将になる前の姿が鮮明に描かれています。トップクラスの人気を誇る武将・信長を演じるにあたり、プレッシャーはありましたが、僕を起用してくれたスタッフについていこうと決め、今、自分ができることをしようと考えました。冬の京都での撮影で、海に入るシーンもありましたが、とにかく気合を入れて臨んでいます」と意気込みを語っている。

 ドラマはテレビ朝日系列で3月に放送予定。(毎日新聞デジタル)

テレビ 最新記事