米プロバスケットボール「NBA」で注目を集めるニューヨーク・ニックスのジェレミー・リン選手の出場予定試合をWOWOWが生中継する。台湾系米国人のリン選手は、11年12月にニックスに入団し、2月4日のニュージャージー・ネッツ戦で25得点をあげ、その後の試合でも活躍してチームの7連勝に貢献。さらに、オールスター前の2月24日に行われた1~2年目の選手が混合チームで行う対抗戦「ライジング・スター・チャレンジ」に登場するなど、スターへの道を歩き始めている。快進撃を続けるリン選手に話を聞いた。(毎日新聞デジタル)
ウナギノボリ
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−−ライジング・スター・チャレンジに出場した感想を教えてください。
本当に信じられないよ。とても光栄だった。僕の今までの道のりをかみしめているよ。
−−選出が決まったのはオールスターの直前でしたよね。
(オールスター中は)どこか暖かい、トロピカルなビーチリゾートに、家族と一緒にバケーションに行く予定でいたんだ。でも、オールスターに出ることになったのは、ハッピーだよ。
−−3週間ほどの間に、あなたを取り巻く環境は大幅に変わりましたが、どうやって変化に対応しているのですか。
ただ、バスケットボールに集中しようとしている。チームが改善され、ゲームに勝てるようにするということにフォーカスして(焦点をしぼって)いるんだ。注目を浴びることは、もちろん光栄でもあるけど、少し過熱ぎみかな(笑い)。あと、ちょっとすれば、もう少し落ち着くと思うんだけど。でも、基本的には、人々の話題に上ることには、あまり気をとられない。昨年と今年との違い、それは、昨年の僕は人々が自分についてなんて言っているかを気にしていたけど、今年の僕はそれを気にしていないということだ。
−−活躍するまで苦しいこともたくさんあったのではないでしょうか。
うん。これまでは、ただ単に、ロースター(登録選手)に残ることだけでも大変なときもあった。くじけそうなことももちろんあったけど、そんなときは家族が支えになってくれた。本当に感謝している。僕の両親は常に、どんなことにでも自身の最大限の努力をすることが大事だと教えてくれた。そして自身を信じることも。その教えがとても役立っている。そして、家族も、いつも僕を信じていてくれるということが、とても励みになっているんだ。
−−あなたはハーバード大出身なので、就職先も思いのままだったはずです。バスケットボールでプロになることを両親は反対しなかったんですか?
ノー。僕の両親は、ただ一つ、「自分の本当に好きなことをやりなさい」といって、僕がNBAに入る夢を応援してくれたんだ。感謝しているよ。もし、NBAで成功できなかったら、デベロップメント・リーグ(NBA選手の育成を目的としたリーグ)にまた戻るか、海外リーグに行くか、それともしばらくバスケをあきらめてみるか……。でも、できるだけそのことは考えないようにしていたよ。だから今はもし、ニックスをカットされるときがきたら、そのときにまた改めて考えると思う。ネガティブにならないように努めているんだ。
−−アジア系であることで大変だったと感じたことを教えてください。
アジア系米国人として、何度も何度も繰り返し、自身を証明してみせなければならなかったのは確かだと思う。運動能力が劣っているとか、クイックでないとか、そういう世間の目を払拭(ふっしょく)してみせる必要はあったね。でも、それはそれでいい。僕がアジア系米国人であることは事実なんだし、そのことでタフな思いをするのであれば、はね返すしかない。僕は、アジア系米国人であることを誇りに思っているし、その事実が大好きなんだ。
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