来春スタートするNHK連続テレビ小説「あまちゃん」のヒロインを演じる能年玲奈(のうねん・れな)さんがロケ地となる岩手県を初めて訪れ10日、岩手県庁に達増拓也(たっそ・たくや)知事を表敬訪問した。9日に初めて岩手県を観光したという能年さんは「すごく空が広くてどこまでも続いていて、やっぱり一番広い県なんだなあと思ってすごくびっくりしました」と驚いた様子。兵庫県出身の能年さんは「緑がいっぱいでシカが道路を横切るようなところで育ったので、緑がたくさんあるところがとても近い気がして、いいなあって思っていました」と笑顔を見せていた。
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ドラマは、岩手・北三陸の架空の田舎町が舞台。東京のスピードについていけず、引きこもりがちだった高校2年生のヒロイン・アキが、夏休みに母の故郷に連れられて行き、“北限の海女”として海に潜る祖母の姿を衝撃を受け、海女を目指すことに。海に潜るようになったアキは、やがて「地元アイドル」として注目され、町おこしのシンボルとして駆り出される。そして、母の隠された秘密を知ったアキは、東京で本格的にアイドルを目指すことになるが……というストーリー。脚本を宮藤官九郎さんが手がけ、オリジナルの人情喜劇になるという。
表敬訪問では、制作統括の訓覇圭(くるべ・けい)プロデューサーも出席。盛岡城(盛岡市)にある石川啄木が昼寝をしたという木を訪れたという能年さんは、「そこに刻まれている『……空に吸はれし十五の心』という歌を見て、私が岩手の空が広いなあと思った気持ちと近いような気がして、すごく感動しました」と話した。また、「『あまちゃん』は明るいコメディーの作品なので、元気いっぱい演じられるように頑張りたいと思います」とアピールした。
訓覇プロデューサーは「岩手の北三陸を舞台に選ばせていただいて、通常のテレビ小説よりも長期間腰を据えて、北三陸のよさ、岩手のよさというのをふんだんに取り入れながら物語を進めたいと思っています」と意気込みを語った。(毎日新聞デジタル)
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