モデルで女優の波瑠さんが主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あさが来た」が28日、スタートする。波瑠さんが演じるあさは、おてんばで行動力があり、朝ドラのヒロインらしいキャラクターで、「これまでクールでミステリアスな女の子を演じることが多かったけれど、今までとは違うイメージのキャラクターを演じるのは意味があります。不安はあるけど、殻を破ることができると思う」と話した波瑠さんに、ドラマへの思いを聞いた。
ウナギノボリ
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「あさが来た」は、京都の豪商の次女・今井あさ(波瑠さん)が大阪で炭鉱、銀行、生命保険などの事業を起こし、日本で初めての女子大学設立に尽力する姿などを描く。あさのモデルは“明治の女傑”といわれた実業家・広岡浅子で、朝ドラでは初めて幕末から物語がスタートすることも話題になっている。宮崎あおいさんや寺島しのぶさん、玉木宏さんらも出演する。
朝ドラのヒロインのオーディションを受けたのは4回目だったという波瑠さんは、ヒロインへの思いを「憧れでした」と語る。波瑠さんのクールなイメージとは離れた、とにかく元気なあさを演じることについて「16、7歳からお芝居をする中で大人になってきて、年齢的には20代半ばで、クールな女優というイメージが浸透してきて、それを裏切る挑戦になると思います」と話す。
波瑠さん自身は「実はクールではない」といい、「子供のころは女の子っぽい遊びより、男の子と交ざって外で遊んでました。あさと重なるところはありますね。根性があり、負けん気が強いところは似ていると思います」と明かし、「自分ではクールかは分からないけれど、玉木さんや宮崎さんに『おしとやかな印象』と言われ、何でだろう?と思いました。普通にしているのにクールに思われるのかな? ギャップがありますね」と自身のパブリックイメージを不思議がっている様子だ。
これまで朝ドラのヒロインを演じてきた女優は「朝ドラの現場はとにかく大変……」という言葉を必ずといっていいほど口にする。波瑠さんも「撮影が始まって4カ月くらいになりますが、民放の連ドラなら1クールの撮影が終わっているくらいの長さ。長丁場なので、体調管理をしながら気を引き締めないといけない」と気を引き締める。
撮影現場の様子を「共演者の方と仲よくさせていただいて、居心地がいい」と話し、「毎日、壁にぶつかっています。毎日が新鮮でまったく退屈しない。目まぐるしくて、思った以上に楽しいです。器用ではないので、うまく力を抜いたりできないのですが、技術がない分、体当たりで必死にやっています!」と撮影を楽しんでいる様子だ。
2013年度上半期の朝ドラ「あまちゃん」では、主人公が驚いた時に発する「じぇじぇじぇ!」というせりふが人気となり、「2013 ユーキャン新語・流行語大賞」を受賞するなど話題になったが、「あさが来た」では「びっくりぽん!」というせりふがたびたび登場する。波瑠さんは「流行語など皆さんが気にしてくれる言葉になればうれしいですね。『びっくりぽん!』はあさが新しいものに出会った時に発する言葉で、あさの柔軟性を表しています。大事にしていきたい」と話す。
「朝ドラで日本の朝に元気を与えられる人になりたい。ポジティブなメッセージを伝えられれば」と話す波瑠さん。クールなイメージの殻を破り、「びっくりぽん!」な活躍が期待される。
「あさが来た」は9月28日~16年4月2日にNHK総合ほかで放送。全156回を予定。
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