タレントで俳優のユースケ・サンタマリアさんが15日、東海テレビ(名古屋市東区)で行われた主演ドラマ「火の粉」(フジテレビ系)の会見に、共演者の優香さんと出席した。同作は、殺人事件の容疑者として死刑を求刑されたものの無罪となった男が、自身に無罪判決を下した元裁判官の家の隣に引っ越してくる……という心理サスペンスだが、ユースケさんは「コメディーの要素はないけれど、話がすごくなりすぎてコメディーみたい。見ている人は、そこに恐怖を感じると思う」と自信を見せ、ドロドロ路線で話題を集めた昼ドラを制作してきた東海テレビの“本領発揮”を匂わせていた。
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優香さんは台本を読むたびに「驚きと笑いがありますね。なぜか」と意味深な笑顔を見せ、ユースケさんは「最初は『怖いで終わっていたのに……。7話なんて、とんでもないんだから。ある意味、新しい。あんな話ないです。ブラックコメディーです」と力を込めていた。優香さんも「本当に7話は、見方を変えるとコメディー」と同調していた。
また優香さんは、ユースケさんが「(午後)9時、10時のドラマに負けている気がしない。『俺たちからの挑戦状だよ』という挑発的な気持ちでやっています」と話すと、「挑戦状の気持ちはユースケさんだけです。私を巻き込まないでください。挑戦はしていますけれど、挑戦状は出していない」と話し、笑いを誘った。
ドラマは、愛知県出身のミステリー作家、雫井脩介(しずくい・しゅうすけ)さんの小説が原作。東海テレビが制作する初めての土曜夜の連ドラ枠「オトナの土ドラ」の第1弾で、ユースケさんにとって9年ぶりの連ドラ主演作。ユースケさん演じる武内真伍が、武内に無罪判決を下した元裁判官・梶間勲の家の隣に引っ越してきて、梶間家の人々の心をつかむが、梶間家の周辺で次々と不可解な事件が起こるようになる……という展開。優香さんは、武内の言動を怪しみ、その正体を暴こうとする梶間家の嫁・雪見を演じている。フジテレビ系で4月2日にスタートした。毎週土曜午後11時40分から放送。
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